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修行僧について

回答数回答 4
有り難し有り難し 56

皆様が深いお悩みをお抱えの中、私がこんな質問をするのは場違いかと思ったのですが、どうしても気になったので、教えていただきたく思います。
お坊さんのことについて、いくつか質問があります。
・一般人からお坊さんになるには約何年くらいの日数が必要なのでしょうか
・修行僧のうちはスマホを所持できないというのは本当ですか
・修行僧はお坊さんよりも朝早く起きてお経を読んだりすると伺ったのですが、寝る時間などは規則で決まっているのでしょうか。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

期間よりも道を究める大きな志があるかどうか

曹洞宗の修行道場では原則が朝四時もしくは四時半起床です。
休日という訳ではないですが四九日という四と九のつく日は五時もしくは五時半起床です。浄髪といって髪を剃る日にちです。
夜は原則が九時に就寝ですが、自分らの頃は九時に寝ることはまずなかったですね。覚える事や当役といって任務の勉強などで眠れませんでした。💦
五時から五時半ぐらいに朝課が行われます。
https://www.youtube.com/watch?v=BBF2q0p9pdg
これが足が⚡しびれまして。眠いのに寝ていたり、寝ているように見えるだけでも古参僧侶に目をつけられて後でエライ目にあいます。( ;∀;)
私は大学卒業後、御山(おやま)=修行道場に行きました。通称、御山といいます。本山。曹洞宗大本山。
曹洞宗は永平寺もしくは総持寺の両本山の他に各地方に専門僧堂があります。
お寺はどこも〇〇山という山号がついていますし、実際、山深くにあるところもありますね。
曹洞宗では最低半年。
裏技で特殊安吾で一か月を三回で二等教師という資格が取れますが、ものになりません。期間ではないのです。本人のやる気、求める心。
研修姿勢で臨むとそれはあくまで研修ですからね。
何事も本腰入れてやりませんと二十年居てもダメな人はダメです。
僧侶になるということがどういうことなのか目的意識がハッキリしている人でなければ何十年居てもそういう空間で過ごしたというだけではないでしょうか。
逆に外国人が「俺は日本の道元禅師の宗派の本山で修行してきた」というキャリア欲しさに来る人がいますが仏道修行ってキャリアではありません。
仏法の要、要点を弁え、会得したかどうか。
日本の僧堂で数年修行してすぐに海外に布教に行く人もいますが、本人が仏法の何たるかを会得しないままに行っても海外に遊びに行っているようなもです。
大事なのは期間でも場所でもなく本人の菩提心、求道心、道心。
スマホ・携帯は原則禁止です。
最近は百日禁足という期間が過ぎれば外出して棚経などの檀務のために携帯電話を所持してもよいはずですが、意志が弱い人は依存になるでしょうからせっかく修行道場に行った際にはそういうものの無い生活をしないでどうすんだっちゅー話です。自分らの頃はまだPHSでしたかねぇ。
要りませんでしたよ。修行道場の生活が「それどころじゃない」ので、持ってても使いません。

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有り難し
おきもち

宗派により作法などが違います

初めまして、こんにちは。

ご質問を拝見致しました。宗派などにもよりますが、単立寺院で出家を致す場合と真言宗で言いますと高野山などでの修行では修行の年月などが違ってきます。

単立寺院で最短で3か月~

高野山などでは数年を要します。又、携帯電話やスマートフォンなども持つことが出来ません。

朝も早く、就寝が9時となっていても予習や復習をします。

単立寺院や高野山どちらで出家を致しても、私たち僧侶は日々の日常も修行です。
布教活動をしたり、お経をお唱えをする修行、お施餓鬼などの修行、ご葬儀や法要、祈願・祈祷の練習や書道など・・お寺業務も御座います。

僧侶のお仕事は、とてもやりがいがあると思っています。そして私は皆様と出会いお話をしたり、笑顔になって頂ける事が何よりも仕合せです。

あなたらしく人生の冒険旅行を仕合せに歩めますように。

合掌

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有り難し
おきもち

永寛
皆様、初めまして。ストレスの多い現代・・お寺とはご葬儀や法事のみではなく、...
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いろいろ調べてみましょう

拝読させて頂きました。
お坊さんになることに興味を持ってくださってありがたいなと思います。
やはり宗派によって大きく異なります。
修業がありますし、お坊さんとしての経験も積んでいくことが大事ですからね。
それぞれの宗派ごとに或いは本山ごとに違ってきますよね。
またどのような方法でお坊さんになるかによっても大きく違います。

浄土宗でも早ければ1年程度でなれるコースもあると思います。一般的には宗門大学(仏教大学・大正大学)に行ったり、養成講座を受講したりして本山で修行してお坊さんになりますが足掛け3年程度掛かります。またお師匠さんにどなたかになって頂かないと申請できませんのでどこかのお寺に所属することになるかと思います。誰にお師匠さんになって頂くかはとても大きな問題ですから、いろんなお坊さんに直接会ってみて、この人に教えてもらいたいと思う方にこころからお願いすることが必要かと思います。

また基本的には修行中は携帯電話やパソコン等の私物は一切ダメです。お財布や靴も取り上げられます。(脱走しないようにです)外部とに連絡を一切絶たれます。TVも新聞もラジオもありません。見れません。

修行僧は起きる時間は季節によりますが5時前には起こされます、恐らく禅宗さんは3時とはだと思います。寝る時間も9時過ぎとかですが勉強しなければならないところもあると思います。基本的に集団生活ですから自分のスペースは畳1帖分つまり寝るスペースしかありません。

もしもご興味あるならばまずはどの宗派のお坊さんになりたいかを検討してみることです。そうして自分にとって信仰を持てる宗派の本山や宗務庁にもお問い合わせなさってみてはいかがでしょう?最近ではそれぞれの宗派もホームページがありますから比較的問い合わせしやすいと思いますよ。(以前は問い合わせするのも敷居が高いと思われたり、はばかれるような感じでしたが今はそれほどでもないかと思います。)

いずれにせよご興味ございましたらいろいろ調べてみて下さいね。

あながたこれからも仏教やお坊さんに興味を持たれ学んでいかれることをこころよりうれしく思いますし、あなたを応援したいと思います。

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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私の場合ですが…

私も一般人から僧侶になりました。

真宗大谷派(浄土真宗、東本願寺)寺院に入るので、
全寮制の大谷専修学院で1年間過ごしました。

20年以上も前のことですが、
携帯電話もパソコンも駄目で、
外との連絡は公衆電話だけでした。

朝夕の勤行や食事の時間は決まっていましたし、
授業もしっかり受けなければなりません。
私はサラリーマンを辞めてから入学しましたが、
社会人経験者なら厳しいとは感じないと思います。

夕食から門限までは4時間ほどありましたし、
日曜日はまるまる休日でしたので、
同級生としっかり京都を満喫できました。

浄土真宗は修行の無い宗派なので、
僧侶になるのは容易いかと思います。
しかしそれは仮免のようなもので、
信頼される僧侶になるかどうかは、
お寺に入ってからの各々の研鑽次第でしょうね。

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おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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