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自殺は苦しみ続けるんでしょうか。

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有り難し有り難し 18

人には必ず訪れる死
事故死、病死、自殺…
色々ありますが死は必ず訪れるのでどんな死に方をしても死んだら無ですよね、、、??
よく自殺したら苦しむと言われていますが…あまり信じることができません。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ご質問ありがとうございます。
死んだら苦しみは無いと思いますよ。
ただ、死のうとして死ななかったらかなり苦しいでしょうね。
ところで、人間は風邪をひくと体温が上がります。これは人間の防衛本能が一時的に体温を上げて体を守ろうとしているからです。風邪が治れば体温は下がります。
同じように鬱などの精神的な疲労状態になると死にたいと思うようになります。これも人間の防衛本能が一時的にそう思わせて精神的な疲労を無くそうとしているのです。鬱などが回復したら死にたいという思いは小さくなります。
ですから、もしあなたが死にたいと思ったら「これは精神的に疲労しているんだな」と受け止めてくださいね。
ストレスのない居場所を探してくださいね。
あなたの未来に幸ありますように。

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私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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死んだら無になるわけではない

アインズさま

死んだら無になるわけではありません。

もちろん、身体・肉体は維持できずに壊れてしまい、そのままでは色々な化学反応を起こして、やがて腐り朽ちてゆきますが、死と共に肉体から出る輪廻を司る微細な意識(普段の私たちにおけるこの粗い意識とは違うレベルの意識)が次の生へ向けて赴くところとなります。

その赴きを決めていくのが、業(カルマ)というものになります。

業・カルマに従って、やがて次の存在となることになります。

業・カルマは、過去世、今世での行いが全て異熟といって混ぜこぜになっている状態となります。

その異熟により、果実が熟してやがて落ちるように、熟した因縁(原因と条件)から結果が出てくるものとなります。

善い行いを積めば、善い結果となり、悪い行いを積めば悪い結果となる。

もちろん、単純なものではなく、混ざり合ってのことで、善い結果に恵まれることもあれば、また、悪い結果になることもある。

人生で良いことも起これば、悪いことも起こるということと同じであります。

完全に善い結果だけとするのであれば、業・カルマが完全に善いものになっているということであり、輪廻(迷い苦しみ)から解脱したと言える状態となります。

もちろん、それだけでは悟り・涅槃とは言えないのではありますが、もうこれ以上は迷い苦しまない存在と言える状態となります。

自殺が悪い業の因縁になるのかどうかは、その動機と行為の内容によるところとなります。ですから、一律に全て自殺が悪い、悪業になるというわけではありません。

このあたりのことは、下記の拙回答をご参照下さいませ。

https://hasunoha.jp/questions/50460

https://hasunoha.jp/questions/49843

川口英俊 合掌

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Eishun Kawaguchi
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