死の恐怖でどうしても苦しい
以前から同じような相談をさせて頂いており、その度に温かいご回答を頂き感謝しております。
ご回答のおかげもあり、少しずつ死の恐怖を克服していたつもりでした。
しかし、それでも何度も何度もどうしようもなく死の恐怖に襲われます。死ぬことに怯え、泣き、気が狂うような恐怖で、これを感じないためには死ぬしかないのかと、本当につらいです。
自分で沢山考えた結果、私の一番の恐怖はやはり死後が分からないことでした。無になることが一番怖いです。でも、輪廻転生できたとして、宇宙が無くなったら転生は止まるのか?解脱したら、魂は消えてしまう(無になってしまう)のか?など、怖さで考えが段々大きくなり、恐れることがどんどん増えていってしまいます。
死後を考えても仕方がないと、頭では分かっている筈でした。死は逃げられるものではない。だからこそ、死そのものを、たとえ死後が無だったとしても、ありのままに受け入れる姿勢、考え方が大事だと理解しているつもりでした。でも、どうしても、湧き上がる恐怖が勝ってしまいます。
いつか死ぬと理解してから、人生が虚無です。最後死ぬのに、消えるのに、生まれて自我を持つなんて、なんて残酷な世界なんでしょう。なんでこんな世界に私達はいるのでしょう。
どうしたら、死の恐怖を消すことができますか?死を受け入れることができますか?
私はこれから、最後は無になる(かもしれない)ような分からない未知の世界に否応なく行くしかないのに生きて、耐え難い死の恐怖に襲われながら死んでいくしか無いのでしょうか。
乱文かつ感情的で本当に申し訳ありません。どうしようもなく苦しいです。どうか、助けて下さい。
死と別れが怖い。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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その正体を知れば、枯尾花
くうさま
わからないと不安であるのは仕方のないことです。
しかし、その正体を知れば、枯尾花としてその不安も少しずつなくすことができることでしょう。
まず、「無」ではありません。
私達の有情の場合には、輪廻を司る微細な意識が存続していくことになり、過去世からの業(カルマ)と共に次の生へと向かうことになります。
その次の世界は、この娑婆世界であった場合でも、三千大千世界であり、まあ、最低でも宇宙が三千個、あるいは、三千×更に千、三百万個宇宙、それぐらい膨大に広い世界であり、そう簡単には尽きることはありません。更に、娑婆世界だけではなく、無数の世界、あるいは浄土がありますから、この世界が尽きても、別の世界も無数にあるため、行き先に困ることもありません。
そして、私達有情は、過去世からの業(カルマ)に応じて、赴いた先、それぞれの世界でそれぞれの物質、形質の因縁に合わせた存在となるでしょう。
この地球、この宇宙には無い物質、形質ももちろんあり得るところとなります。
宇宙物理学、数学の世界では、11次元まであることが証明されていますが(おそらく実際はもっとあるでしょう)、私達の認知できる限界は時空の4次元までです。あと7次元もまた別の世界ではその認知ができるかもしれません。
いずれにしても、業(カルマ)のありようが来世、来来世、そのまた次へと大きな影響を及ぼすところとなります。
できるだけ、悪い行いをなさずに、善い行いに努め励んで心を清らかに調えていくことにより、より善い境涯、例えば天や浄土にて生まれられて、悟りへと至れる清らかな道を歩めるように、今世、今生も少しでも仏道に努力して参りたいものでございます。
川口英俊 合掌
『死後はどうなるの?』
というタイトルのスマナサーラ長老の本が角川文庫から出ています。
古くから言われている、六道輪廻とそこからの解脱についての解説です。
知らない、分からないから余計に不安になるというのは当たっています。しかし、知りたくても、誰も何も知りません。本を探しても、ある程度知っているように書かれていても、結局はあやふやです。
釈尊だけが、2600年も前に、明確に答えを出しています。それを、特に心の働きがこうだからこうなると、いとも簡単に、スマナサーラ長老が解説しています。
自分で確かめることは修業して悟りに達しないと無理なので、とりあえず、この本で死後のことを、知識として知っておくとよいと思います。
質問者からのお礼
川口 英俊 様
ご回答ありがとうございます。業や次元のお話など、初めて知るものばかりで大変勉強になりました。まだ私の修行が足りず、心の底から無ではないことを信じられずにいるのですが、ご回答を何度も何度も読み返し、少しずつ落ち着いてきました。教えて頂いたことをより深く学び、少しずつ不安をなくしていきたいと思います。善い行いをするよう心掛けます。この度は暖かなご回答、本当にありがとうございました。
藤本晃(慈照)様
ご回答ありがとうございます。知識として知っておくことは確かに重要だと感じます。お勧めして頂いた本を読んでみたいと思います。私は悟りを開くには程遠い身ですので、せめて学んでいきたいと思いました。この度は暖かなご回答、本当にありがとうございました。