この問答を娑婆にも伝える
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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どこに往くのでしょうね。
業の因縁を重視する
ほりさんさま
仏教においては、自殺にせよ、日常平素におけるいかなる行動においても、動機と行為における業(カルマ)の問題を重視することになるため、その動機と行為が、善業となるもの、悪業となるもの、中性となるものと大きく三パターンに分類されることになります。
自殺においても、それが一括りに悪業となるわけではなく、三パターンのいずれとなるのかを慎重に見極めていかなければならないものとなります。
ただ、世間における普通の者、凡夫の自殺は、無明(根本的な無知)と煩悩によることがほとんどであり、つまり、それは悪い動機による悪い行為となり、それが悪い業(カルマ)となって、更に輪廻に苦しむ原因となってしまうため、そのような自殺はやはりとてもお勧めできるものではないということになります。
釈尊の自殺に対する見解については下記拙回答をご参照下さいませ。
https://hasunoha.jp/questions/49843
少しでもより善い転生(三善趣)、または浄土など清らかな世界へと至りたいとするならば、業の因縁(原因と条件)をより善いものに調えていくことに努めるのが大切なことになります。仏教は、業を清らかに調えるための教えとなります。是非、学び実践していって頂けましたら有り難くに存じます。
川口英俊 合掌
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有り難し