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暴食がやめられません

回答数回答 3
有り難し有り難し 32

仕事帰りに菓子を暴食してしまいます。
明らかに身体を壊す量で、お腹を下すことも何度もあります。
毎月2万円近く食べています。

それでも、仕事でストレスを感じると食べてしまいます。

ストレスを発散する別の方法も試しましたが、そうして自分を抑制することがまたストレスになり、やはりドカ食いに逃げてしまいます。

ドカ食いをしたあとは疲労感と自己嫌悪に襲われ、優しい妻に対してそっけない態度をとってしまい、さらに自己嫌悪に陥ります。

それでもやはり食べてしまうのです。こうして思い返しているときは、自分から見ても別人としか思えません。
お酒は一切飲まないのですが、アルコール依存の人の話を読むとまったく自分と同じだと戦慄します。

これまで何度か食べない時期もあったのですが、結局食べるようになってしまったので
「どうせまた挫折するんだ」と思うと一念発起する気も起きなくなってしまいました。
挫折する度に自己嫌悪が大きくなっていくのです。

ストレスの原因である仕事をなんとかすればいいのではと思われるでしょうが、そこは難しい問題があり解決はできそうにありません。
それに、ストレスを感じたら食べる、という癖を治さないと今後環境が変わっても同じだと思うのです。

こんな状態の私に助言のしようがないと思いますが、食欲などの快楽、あるいはストレスに対する向き合い方で何か新しい気づきになるお話を頂けたらと思い投稿致しました。

2022年8月27日 7:04

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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

断食で身心センサー向上

仕事のない日に朝を抜いてみてください。
できれば昼も抜きます。
できれば夜はおかゆ。これを2日繰り返します。
できる範囲で構いません。
水は飲んで構いませんが、体を冷やさぬように常温で。
テーマは「腸休め」。
良質のコメ。できれば無農薬。
良質の塩。できれば天然塩。
良質の水。水が良いとおかゆも美味。
ドクダミ茶で腸内デトックス。
腸内の宿便を出し切りましょう。
腸内が綺麗になると体が軽くなり、ものを味わう感覚が研ぎ澄まされます。
奥様の手料理でも「食べなければならない」という気持ちで食べると無理が生じたり、代償を求める心理が生じます。料理は自分の体が欲するように食べるのではなく、体が「必要とするもの」を摂取することです。
現代人のわれわれは「食べたい」ものを食べてしまい体の必要で食べることをしていません。
体のセンサーが鈍りますと、その声も聞き取れなくなってしまい過食がすすみます。
過食・重ね食が続くと体が必要とするものの声に耳を傾けられなくなります。
百円ショップに行ってつい要らなかったものを「必要性」とは別に欲するあまりに買ってしまう心理と同じです。
ものが増えれば管理も不行き届きになってしまうものです。
「重ね食」が続きますと腸内のセンサーが鈍くなります。
大好きな甘いものも食べても甘さを感じない状態になってしまっているのではないでしょうか。
クッキー一枚、せんべい一枚、板チョコ一枚でも名前を付けるとすれば、それぞれ命も違います。
世の中に沢山の人がいても同じ時間に関われる人は一人です。
世の中に沢山の食べ物があってもそれを口にする口は一つだけで、栄養素を摂取する内臓もあなたの体には一つしかありません。
そして大切なのはそれを「美味しい」と感じ取れる一つの感覚の瞬間があるか不在であるかを知る力なのです。
鈍っていればそれを美味しいと感じ取ることはできません。
感覚が研ぎ澄まされていれば一口口にするだけで「美味しい」と感じる力が復活します。
今日から人から煽られない生き方を優先してみてください。
人間は本来もともと自由なのに、人の我の煽られによってやらなくてもよいことをするようになり、不必要なことをしてしまうようになるのです。
そのやらなくてもよかったことをさせなくする、その為に、内臓を休ませてあげてください。感覚のセンサーが回復します。

2022年8月27日 18:09
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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

逆チートデイを作ってみては?

ダイエットやトレーニングなどで特定の日だけ好きなものを食べることがチートデイですが、食べすぎを問題と思うのでしたら『週に一度日曜日の夜のみ食べない』など半ばスケジュールに組み込むのは如何でしょうか?

自分を律する為ではなく次の日美味しく朝食を食べる為とすればモチベーションも楽しく続けられると思います

2022年8月27日 10:26
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有り難し
おきもち

曹洞宗正教師です フレンチの料理人でもあります 精進料理の講師もしてます 旅と海と綺麗な景色が好きです

やる気スイッチオン!

とらりあえず1日だけ1日一食をやってみたらどうでしょう。朝食べて次の朝まで食べないというプチ断食。
体重計で前後で計るようにして、達成感を味わってみたら、少しスイッチが入るかもしれません。できそうなら、三日。一週間と日を延ばしてやってみたら良いかもしれません。
意識を健康に向け、ストレスの原因に向かないようにしたら良いと思います。
気持ちが乗ってきたらウォーキングなどしてみても良いかもしれません。

やろうと思い切れるタイミングで無理なくやってみてください。

2022年8月27日 8:46
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有り難し
おきもち

個別相談可能
禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す事で、ちょっと楽になれます。悩みの根本に気づき、明るく爽やかに生きていきたいですよね。 私自身、禅との出会いにより救われた一人です。皆様に少しでもお伝え出来たらと思います。 人は自分の都合を立てて物事に向き合うところがあります。私の回答も期待していたものと違うことがあるかもしれません。その時に素直に聞けるか、回答の内容を否定的に聞くかで救われるかどうかが変わります。疑問は出てくると思います。その時はご相談ください。
ご相談時間は不定期なので、いくつかご都合を教えてください。 ◆小学校教員もしています。子供、家族、ご自身のことお話をお聞きします。 ◆禅のおかげで私も救われました。禅の教えを基に「思い通りにしたい」という自分の都合や価値観から生まれた思い込みをほぐしていくお手伝いをします。 ◆仏教は人生を豊かにしてくれることを感じてくだされば嬉しく思います。

質問者からのお礼

邦元様
有難う御座います。
>意識を健康に向け
仕事のストレスにとらわれすぎず、自分が健康になることを趣味にするくらい打ち込んでみようと思います。

>折橋大貴 様
有難う御座います。
>スケジュールに組み込む
これはいいなと思いました。戒めではなく、
当たり前の習慣としてリセットしてみようと思います
>丹下 覚元様
有難う御座います。
>「食べたい」ものを食べてしまい体の必要で食べることをしていません。
>やらなくてもよかったことをさせなくする

そうですね…私がやっていたことはやらなくていいこと、なんですよね。ハッとしました。
どこかで食べなくてはいけない、ストレスに負けてしまうと思っていました。

皆さま、本当に有難う御座いました。
いただいたご助言と共に自分と向き直してみます

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