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二冊目の仏教本

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こんばんは。ハスノハに入って一か月とちょっとくらいの初心者です。初めての仏教本(いきなりはじめる仏教生活)を読み終えて、二冊目に何を読もうか考えています。もう少し詳しく知りたいのですが、お薦めの本がありましたら、よかったら教えてください。

初めての本は教科書みたいに始めから一つ一つ説明してくれるというより仏教の特徴を紹介してくれた感じでした。何回読んで考えてもわからない章はあったけれど(特に禅の章が難しかった)、仏教の特徴が前よりわかってきました。どの宗派でいこうというのはまだ決めていなくて、詳しいのがいいけど難しいのは無理かもという、好みのうるさい注文ですみません。

追伸
すべての事が繋がって影響し合って今の状態が一時的にあるという考え、最初は想像もできなかったのですが、少しわかり始めてきた気がします。すべての原因がどう影響してこうなったのかはわからないけれど、何となくそういう仕組みになっているのかなあ、ぐらいですが….。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

熱心に学ばれていますね

こんばんは。
すっかり仏教にハマっておられるご様子、うれしく思います。どうですか?魅力的ではありませんか?なんかこう、「私」が、「世界」が明らかにされていく感覚はないでしょうか?

…と熱く押し付けるのもアレですので、気を取り直して二冊目の本ですね。

オススメ①
『大乗の仏道 仏教概要』真宗大谷派(東本願寺出版)
http://books.higashihonganji.or.jp/defaultShop/disp/CSfLastGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=19063&dispNo=

手前味噌ですがウチの宗派(真宗大谷派)の仏教概要の教科書と言えばこれです。あくまでも仏教概要の教科書ですので全く浄土真宗に傾倒した内容ではありません。個人的にはとっても優れた一冊だと思い、事あるごとに読み返しています。
なお、私がもっているのは改定前であり、少し前に内容が全面改訂されたようですが、それはおそらく近代仏教研究の内容が反映された事によるものであり、内容の趣旨が変わるものではないと思いますので問題はないかと。
内容は釈尊から始まり、大乗仏教の成立、中観・唯識・仏性、大乗精神、世界への伝播…と、大乗仏教が網羅された感じです。

オススメ②

NHK100分de名著「集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した」佐々木閑(NHK出版)
https://www.amazon.co.jp/別冊100分de名著-集中講義-大乗仏教-こうしてブッダの教えは変容した-教養・文化シリーズ/dp/4144072231/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1526384117&sr=1-1&keywords=%E5%A4%A7%E4%B9%97%E4%BB%8F%E6%95%99%E3%80%80%E4%BD%90%E3%80%85%E6%9C%A8

こちらは原始仏教の研究者である佐々木先生の講義ですので、どちらかというと大乗仏教自体に否定的なニュアンスが見受けられますが、大枠を掴むのにはいいかもしれません。
対談形式で読みやすいです。詳しくはレビューをご参照ください。

まあ①かな~とも思いますが、他の回答僧さんの方がもっと良書をご存知かもしれません。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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教科書なら(田上太秀『図解 ブッダの教え 普及版』西東社)ですね。コンビニで売ってたやつなので今は電子版しか手に入らないかもしれません。Amazonで電子版を売っています。

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おきもち

曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家(捨戒済み)。仮面系お坊さんYouT...
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宗派の前に「仏教」はいかが?

 無常、苦、無我などの仏教の教えはどういうことか。

 悟りとは何か、死後はどうなるのか。

 などなど、仏教ではどう教えているのかなどということが知りたければ、「スマナサーラ長老」で検索すれば、日本語で分かりやすく説かれている本がいっぱい出てきます。

 こういうものも試してみてはいかがでしょうか。

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おきもち

初期仏教というか仏教本来の教えを学びつつ、その在家信者のあり方から見た日本...
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私はこの本が読み易くて好んでいます。
法句経の中からいくつかをピックアップして、とても分かりやすく解説しています。
「ブッダ いのちの言葉」
宮下真著、ナガオカ文庫、486円
是非ご一読を。

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おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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質問者からのお礼

吉武文法先生、
その...何ていうか、仏教の熱いお勧めありがとうございます。一神教の立場上言っていいのか迷う時もあるけれど、仏教を勉強しなかったらこんな見方はしなかった!と思う素晴らしい考えがたくさんあります。
教えるより学ぶほうが楽しいなんて都合良すぎるかもしれませんが、私は教えるのが嫌いで内心嫌々人にものを教えているから、私と逆で教えるのが上手で熱心な先生は本当にすごいと思うしありがたいです。
私は①にします。②もきっと良い本なのだと思うけど、今の私は良くも悪くも吸収したものの影響をそのまま受けるので、大乗仏教をあまり肯定しないとかできれば偏りがないほうがいいかと思って。

大慈先生、いつもありがとうございます。
質問すればいつも教えていただけるものだと思ってはいけないのだけど、大慈先生なら今の私のレベルの低さをわかってくださっていてきっと良い教科書を紹介してくださると期待して質問してしまいました(えへへ…すみません)。
「図解ブッダの教え」、アマゾンで探してみたところ紙の本もあるようです。気になる所に色ペンで線を引いたりするし、長く手元に持っておきたいので、紙の本にします。
私は自分の枠組みが悪い意味で相当しっかりしているみたいです。この枠組みが強い程、苦が強くなると最初の本に書かれていました。自我の強さに自分でびっくりしたけれど、これも仏教を勉強し始めなければ気づかなかったことだから、知ってよかったと思っています。

慈照先生、「スマナサーラ長老」ですね。ありがとうございます。インターネット上なら今すぐ見られますね。今ちょっと検索してみようかな。

三宅聖章先生、本を紹介してくださってありがとうございます(値段も親切に書いてくださってありがとう、これなら私も手が届きます)。
「ブッダのいのちの言葉」ですね。一度に色々な本を紹介していただいて、二冊目が複数になりそうですが、難易度が高すぎなければいくつでも読みたいのでありがたいです。

「仏教全般」問答一覧

良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ