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就職したばかりなのに不安で仕方ありません。

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先日4年制大学を卒業してとある会社に就職しました。
会社の先輩方は皆明るく良い方で、給与や福利厚生は業界・職種の中ではかなり良い方です。
しかし、これから自分がその仕事を楽しんでやっていけるのか、職場のみなさんとは上手くやっていけるのか、同期の方が人付き合いが上手なので自分だけ置いてゆかれないか、心のそこから不安で仕方なく、入社式以来ずっと心臓の鼓動が自分でもはっきりと感じられるほど強く速く打っています。
そのせいか、睡眠も以前のように摂れず、身体が疲れていても長くて3〜4時間程度で目覚めてしまいます。
もちろんまだまだ実務的なことは始まっておらず、自分自身でも早くから悪い方へ考えすぎだと思っています。
しかし、どうやってこの不安や焦燥を落ち着かせたらいいのかまったくわかりません。
今日明日は休日ですが、今の自分にはそれも苦痛で、むしろ一日も早く仕事を理解し、そもそも自分には合わない仕事だったと諦めてしまいたいという、あまりにも根性のない考えまで浮かんでしまいます。
両親や友人からは「お前なら大丈夫」と励まされますが、胸の圧迫感が治まらず、眠れず、とても苦しいです。
もっと前向きに仕事に取り組んでゆくにはいったいどうしたら良いのでしょうか。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

新しいことを始める時は、誰でも同じですよ。

 私も立場上人前で話すのは慣れているつもりですが、初めてのお寺や場所、初見の方々の前では、ド緊張してしまいます。

 間もなく引退される人形浄瑠璃文楽太夫の竹本住大夫氏は、人間国宝なのに、いまだに初日は緊張されるそうです。89歳の名人でもそうなのですね。

 一誠さんは、そのような良い環境の会社に求められたのですから、もうちょっと自分に自信を持っても大丈夫ですよ。

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おきもち

 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生まれ。山形大学理学部卒業後、証券会社で勤務。30歳で脱サラし、親戚筋の超覚寺に入寺、45歳で住職継職。  遺族の分かち合いやお悩み相談などグリーフサポート活動を続け、お寺の掲示板による法語伝道にも尽力している。カープ坊主の会会員。
こちらに法事が入っていなければ、ご希望の日時に相談させていただきます。 想いを吐き出しても、あなたの環境は変わりませんが、あなたの気持ちは変わっていきます。 どうぞ安心してお話しください。

明日になるまで明日にはならないのだから。

(-_-;)ああ、どうしよう、どうしよう。
その不安はきっと「何をどうしていいかわからない不安」なのではないでしょうか。
このように考えなさいまし。
「ただ、そういうやりとりがあるだけ、と。
どんなに難易度の高い仕事でも、具体化すればいいのです。
あなたは、いつ《までに》、どこで、誰に(誰と)、何を、どのように、こなせばイイのか。そういうやるべき物事を具体化、可視化するばいいのです。
どんな不安も何を、どのようにするべきなのかが具体的に、明確になりさえすれば自然に消えます。
明確にならないから不安なのです。
では今は、何をするべきでしょうか。
その不安を消してくれる先輩と懇意になるとか、仕事が効率よく進むように同僚と情報交換できる関係を作るとか、人とのつながり、パイプが太くなれば、自然にやるべきことが可視化されると思いますよ。
今あなたにとって大切なのはこういうネットの人のつながりよりもリアルな人のつながりです。

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おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

不安なのですね

一誠さま
なごみ庵の浦上哲也と申します。
まずは就職おめでとうございます (^_^)

ご質問が4月5日ですから、本当に新生活が始まったばかりの状況ですね。まだ実務も始まっていないということですから、何か失敗をして自信を失っているということでもないと思います。

環境の変化に対する不安が大きいということでしょうか。しかも今までは、中学→高校→大学という学生の枠内での変化だったのが、学生→社会人という全く違ったジャンルへの変化でもあります。ですので一誠さんがそれを不安に感じるのも無理はないと思います。他の同期の方も、顔には出さずとも不安には思っているのではないでしょうか。

でも、胸の圧迫感があったり睡眠が充分とれないというのは、それが続くとまいってしまいますから心配です。
身体的疲労と精神的疲労のバランスが悪いと、疲れている感覚はあっても眠れないということがあるようですから、明日の日曜日は軽くジョギングなどなさってみてはいかがでしょう?
また、ご家族でも友人でも、会社の同期でも上司でも、話しやすい方に相談してみることです。

私よりもはるかに一誠さんのことをご存知のご両親や友人が「お前なら大丈夫」と仰っているので、私もそれを信じています。それと、できれば3年はひとつの仕事を続けた方が、今後のためにもよろしいかと思います。

また不安な時は、どうぞhasunohaにご相談下さいね。

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有り難し
おきもち

横浜市神奈川区で、新しく小さなお寺を営んでいます。 仏教の教え・浄土真宗の教えが好きで、それを人に伝えたいと思い、自宅で法話会を始めてご縁の輪が広がりました。
相談の日程や時間はご相談ください。

不安心への対処法

一誠様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

いかがでしょうか。お仕事、少しは慣れられましたでしょうかね。

「不安心」に関するご質問、最近でも下記問いにてお答えさせて頂いております。

問い「気持ちの切り替えが出来ない」
http://hasunoha.jp/questions/479

実は、「不安心」や「恐怖心」というものは、ほとんどが妄想によって、自分自身で大きく膨らませて尚一層に苦しんでしまっている可能性が高くあります。

問い「こちらの心が無くて、あちらの心が動くでしょうか?」
http://hasunoha.jp/questions/380

問い「何をするのも酷く恐怖し、先に踏み出せない」
http://hasunoha.jp/questions/497

そのため、まずは、一体、何が自分を不安とさせているのか、冷静にしっかりと物事を分析して観察してみる、検証してみることをお勧めさせて頂きます。

そして、次に、優先順位を定めて、一つ一つできることから徐々にやれることを増やして進めていければ、やがてそのような不安を少しずつでも無くしていけるのではないかと存じます。

もちろん、進めば進むほどに、更に不安なことも出てくるでしょうが、同様に、現実に即して対応していくことが大切となります。

問い「前向きに生きるには」
http://hasunoha.jp/questions/332

また、前向きになるためには、いずれの方向が前なのかをしっかりと定めないと前へと進めません。そのためにも、自分の目標・目的としていることを明確化させることで、その方向も定めることができるのではないかと思います。

例えば、目に見える形での目標、達成ノルマ・昇進・昇給・資格・スキルなどを短中長期的にそれぞれ設定してみることで、その方向が定まれば、そこへ向けて前向きに歩みを進めていくことができるようになるのではないかと存じます。

あとは、一誠様は何も一人で仕事をされているわけではありません。支えてくれる、助けてくれる、励ましてくれる仲間がいることも忘れずに、お互いに信頼しあってコミュニケーションを図られていかれましたらと存じております。

川口英俊 合掌

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有り難し
おきもち

最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断しています。 https://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k

質問者からのお礼

御礼が遅くなりまして申し訳ありません。

和田様
ありがとうございます。
「新しいことを始めることは誰でも不安」その通りだと思います。
自分だけでなく、他の大勢の新社会人達も同じ心境であると心に刻みます。

浦上様
今までずっと流れで大学生までやってきたので、社会人という立場に対するプレッシャーがとても強いのは確かです。
ここ数日はずっと両親や友人に話を聞いてもらい、胸の圧迫感もやや収まってまいりました。
またお世話になることがあるかもしれませんが、そのときはどうぞよろしくお願いします。
ご回答誠にありがとうございました。

丹下様
ご回答ありがとうございます。
自分がなすべきことの具体化、非常に参考になります。
とにかく今は目前のことに全力を尽くしたいと思います。

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