自殺を思い至った経緯について
こんにちは。前回の質問した続きで、
私が自殺にい思い至った経緯を書かせていただこうと思います。
私は、いま18歳の高校生です。
私は生まれてこの方18年間人生を振り返ってみても何も良いことがありませんでした。常に不幸。
小学生の時、母をなくしたり・・・
現在は鬱気味で、学校に友達や話し相手はおらず、孤独感にさいなまれており、右目に違和感が出てきはじめ体調もすぐれません。常に吐き気とめまいにさいなまれています。
また、受験という壁がこのような状態の私に一層焦りと圧迫感を与えています。
まるで、深淵の海に沈みつつけているかのように息苦しく、そしてこれからの自分がどうなるのかという光も見えてきません。
これが、私の自殺をしようかしまいか思い至らせた原因です。
何度もこの原因に立ち向かおうと思いましたが、私の力など非力なものです。どうしようもありませんでした。
やはり自殺すべきでしょうか?
自殺すればこの息苦しさから解き放たれますか?
もう”生きたい”と思いません・・・。
(一応、自殺の準備は進めております。完全自殺マニュアルとロープは購入しました。)
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
「完全自殺マニュアル」の出版趣旨を理解して
辛い思いをしていますね。
「完全自殺マニュアル」というのは、1993年に出版された、鶴見済氏の著書ですね。
この本を発売された時、私は書店で見つけすぐに購入し、今でもすぐに取り出せる所において時々読み返しています。愛読書のひとつです。今は発売中止になっているはずなので、入手は困難だったでしょう。
前書きのおわりに、「エンジェル・ダスト」の話があります(P8)。飲むと死んじゃう薬を金属のカプセルに入れて常に持ち歩いている人の話。私はこの本をその「金属のカプセル」だと思って辛いときに読んでいます。
「ロープを購入した」とあるので、もしかしたら「苦痛」が一番少なくて「致死度」が一番高いからってそこだけ読んでいませんか?名著ですので最初から最後まで全部読んでみましょう。特に「ケーススタディ」のところが興味深いです。
この本は確かに「死に方」が書かれていて、著者も「生きたけりゃ勝手に生きればいいし、死にたければ勝手に死ねばいい」と言っていますが、私は、死にたいと思っている読者の生きる支えになっている気がするのです。その証拠に愛読者の私もまだ死んでいません。
右目の違和感や吐き気とめまいは一度お医者さんに行って相談してみよう。
友達なんていなくたっていいんです。hasunohaにも「友達ができない」系の質問が多いので、探して読んでみよう。最近私が答えたのはこれね。探すといっぱい出てくるよ。
http://hasunoha.jp/questions/10312
受験だけが人生ではありません。受験をしない人生の選択もあります。受験してもいいけど、しなくてもいいんです。
この下に「関連する問答」がでてきて、あなたと同じような気持ちの方の質問があるからそれも読んでみよう。
また心が苦しくなったら質問に来てね。質問数「63」って方もいらっしゃいます。それでもお坊さんは嫌がらずちゃんと答えてくれます。だからね、遠慮なくいつでも何度でもどうぞ。
読ませていただきました
読ませていただきました。
これまで1人で頑張ってきたのですね。
しかし、死を選ぶのはまだ早いと思いました。
これまで楽しいことが一つもなかったとありますが、本当にそうなのでしょうか?
お母さんが生きていた時、お母さんが側に居るだけで楽しくありませんでしたか?
美味しいご飯を食べさせてくれたり、小学校の入学式に一緒に行ったり、泣いた時は優しくしてくれませんでしたか?
お父さんや祖父母や他の人達と過ごして何か少しでも楽しかった事がありませんでしたか?
あるいは自分一人でも何かやって楽しかった事がありませんでしたか?
人は楽しい思い出はすぐに忘れて、苦しい思い出だけ記憶に強く残る習性があります。
楽しかった事をよく思い出してみてください。
きっとあるはずです。
そしてこれからもあります。
先ずは受験について考えてみませんか?
そもそも何の為に受験するのでしょう。
理由が無いなら就職してもいいのです。
進学するのは進学しないとできない仕事を将来する為ですよね。
そのような仕事をしたいという思いが無いなら働きましょう。周りが進学するから恥ずかしいなどのプライドは捨てましょう。周りの目は無視してください。あなたの人生を歩むのは周りの人では無く、あなたなのですから。周りにとやかく言われる筋合いは無いのです。
私の周りにも中卒や高卒で働いている人はたくさんいますよ。
また、実は進学したいと思っているなら、それこそ死んではいけません。いざとなれば1〜2年浪人してもいいと思って、でもやれるだけの事はやっておこうと思って努力してください。
同じ事を学べるなら志望校のランクを下げるのもありです。
次に、ひとりぼっちという事ですが、実は私も高校の時は友達はいませんでした。休憩時間は常に仮眠か読書です。弁当は一人で食べてました。進学校で周りの人が自分より勉強がてきて、なんとなく話しかけ難かったのです。
もともと無口な性格なので尚更です。
お坊さんの修行でもほとんどひとりぼっちでしたが、共同作業などありますから、そのおかげで少しは話し相手ができました。
また、妻との出会いは偶然に偶然が重なった時でした。
ですから、高校の時に死を選んでいたら、その後に話し相手も妻もできなかったのです。
だから、あなたにはまだ死を選んで欲しく無いのです。
まだこれから思わぬチャンスが必ずあります。
一切皆苦と共に生きる
自殺するのも中々大変ですよ、マニュアル本読んだからといってそう簡単じゃありません。
そんなに頑張って死ななくたって、いつかは死ぬんです。どんなに嫌でも必ず死ぬんです。
その時まで生きてみませんか?
死ぬエネルギーを生きる方に使ってみませんか?
なぜ生きねばならないのか?私があなたに生きて欲しいからです。
頑張ってればいつか報われる、生きてりゃ楽しいことがある。
そんなことは言いません。どうなるかわからないから。やっぱり辛い事ばかりかもしれないから。
約2500年前にあるお方が現れました。お釈迦様です。
その方は生老病死の現実を見てこの世の非常を悟り、一切皆苦と言われた。
そしてその苦には原因がある。その苦は滅することができる。苦を滅する道がある。とも言われた。
その方法知りたくありませんか?そんな昔の人が気づいた教えを今の私たちが知らないなんて大損です。
あなたは生きたいと思っている。だからこうして話してくれる。あなたの思いが死を選ぼうとしても思い以前のあなたが生きたいと願っている。
私もあなたに死んでほしくありません。
苦を滅する道とは苦がキレイさっぱりなくなるわけではないのかもしれない。苦は何度でも生じる、しかしそのたびに苦の原因が何であるかを知ることにより、その苦と共に生きていける道なのかもしれない。
苦と共に生きるところに感じる喜びがある。私はあなたとそれを共有したいと思っています。
これからもまた何度でもお話しを聞かせてください。どんな話でもいい。趣味の話でも、くだらない話でも何気ない話でもその日思った事でもなんでもいい。お待ちしております。
自殺は断固として勧められません。
満身創痍様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
心と身体は密接に関連し合います。
心が病んで身体も病む場合、身体が病んで心も病む場合、と色々考えられますが、とにかく、身体の不調には、何か心とあまり関連のない別の原因もあるかもしれません。例えば、副腎疲労や自律神経系・免疫系の疾患などが考えられます。それらによる体調の不調が、心へと影響を与えて、心の不安定な要因になっているかもしれません。
心も身体もその治療によっては、対症療法で根本的な治療とならない場合もございます。少しこのことも気にして、色々と調べて頂いて扱いのある病院へと行かれてみて下さい。
孤独感については、あまり無理に友達を取り繕って作る必要はありません。また、別に通っている学校内にこだわることもなく、別の学校や塾・予備校、またはFacebook、TwitterなどのSNS上でも、情報・意見交換できる、志共にできる人とのご縁もあるかもしれません。
拙生も、今では、現実に会える友達よりも、SNS上において真剣に情報・意見交換できる人、志共にできる人の方が、友達であると思っております。このhasunohaでも、回答僧侶の皆様方とほとんどお会いできてはいませんが、皆さん志共にしている法友であると思っております。まあ、少しご縁の定義、範囲をご自身の中で広げられても良いのではないだろうかと思います。
受験については・・現役・浪人・仮面浪人と三度、第一志望に敗れ去った私からは何とも・・それでも別に第一志望に受かることが人生の目的ではなかったため、ある程度は別のことでも頑張っていくうちに気にならなくなりました。
受験、大学のその先をもう少し意識して、色々と取り組んでみて下さい。
今思えば、確かにその時はその時で色々と悩み苦しみましたが、高校・大学生活も終わってしまえば、正直、あっという間でしたね。
どうしても、抑圧された小さな世界にいると、まるであたかもそれが世界の全てであるかのように錯覚して、視野が狭くなってしまい、とらわれてしまって身動きのできないこともあるのではないだろうかとは思います。もう少し自分を客観視して、また俯瞰的に見てみることもお勧め致します。
とにかく、自殺は断固としてお勧めできません。このことは改めて強く申しておきたいと存じます。
川口英俊 合掌