もう生きているのが辛いです
もうどうしたらいいのかわかりません。
私は親元を離れ、4年間大学に通い、心理学を学びました。
もっと心理学を勉強してカウンセラーなどの仕事に就きたいと思い、大学院を目指したのですが、結果は不合格でした。
自分の勉強不足が原因だったのは自覚していたので、親に「院浪人になるけど秋試験まで頑張らせてください」とお願いし、ダメだった場合すぐに就職するという条件で今年の試験を受けることになりました。
実家に戻って勉強していると、姉や近くに住んでる親戚から「もう諦めて就職したら?」と言われた事もあったのですが、母だけは唯一「頑張って!」と言ってくれました。
しかしこの間、リビングで勉強していた私に母親から「どうせまたダメでしょ?笑」と言われました。
そんなこと言われると思っていなかったので、ショックと混乱で何も言えませんでした。
この言葉を言われてからもう涙が止まりません。
応援してくれてたんじゃないの?
この半年間、どうせダメだろっていう目で見てたの?
どうしてどうして…という考えや感情がぐるぐる頭の中でまわっています。
あの一言は私にとって、ものすごくショックで、涙が止まらず、勉強も思うように進まなくなってしまいました。もう消えてしまいたい、死んでしまいたいと思うほどです。
あの一瞬で自分がどう頑張ったら良いのかわからくなりました。
どうしたら良いのでしょうか
毎日朝が来る事が辛くて仕方がありません。
寝るときにいつもこのまま目が覚めなければ良いのにと思います。
生きているのがつらいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
今の自分の心を分析することこそ将来への布石
ご相談拝読しました。
あなたにとってお母さまの応援が唯一の支えだったのですね。でもそんな大好きなお母さまがあなたを傷つけようという思いでその言葉を発したと思いますか?
おそらくそうではないでしょう。一番近くで応援し、見ているからこそより頑張れるようにと発破をかけたかったのではないですか?その思いを受け止めてください。
そしてもう一つ言わせていただくとあなたの目標は大学院に受かる事が最終でしょうか?違いますよね。心理カウンセラーなどの仕事に就くことでしょう。もっと言うなら悩み苦しむ人の心理に寄り添い、立ち上がる力となることでしょう。
正に今のあなたではないですか。今の自分の心、お母さまの心をよく分析してみましょう。そしてわからないのならば事実をたしかかめる。
「お母さんにこの前こう言われたのショックだったんだ。どうして言ったの?」
一度ゆっくりお話ししてみてください。
あなたの目標とするカウンセラーの姿がそこにあるかもしれません。そうです、きっとお母さまがあなたの思いに寄り添うあたたかいカウンセリングをしてくれますよ。
「生きているのがつらい」と今おっしゃるあなただからこそ、これから多くの悩める人に寄り添えるのかもしれません。
そのためには今あなたがまず救われてください。是非お母様と向き合って会話をなさってくださいね。
「バイアス」
ゆき様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
心理学を学ばれている方には、「釈迦に説法」かもしれませんが、「バイアス」により、冷静な判断、正しい判断ができない心理状況にある可能性がございます。確か、認知バイアスとか確証バイアスとか、色々とありましたでしょうかね。
何気ない一言を、あまりに重大事として必要以上に捉えすぎてしまっているのかもしれません。
とにかく、院試を受けられることには変わりないのですから、まずは、しっかりと合格できるように、やれることをできるだけやる、ダメだったら、それはその時、次は、就職へと向けて切り替えるということで、、
また、就職したとしても、先ではまだ意欲があれば、社会人入試とかもありますし、関連の職種について、実務経験を積むつもりでも構わないのではないかと存じます。
あまり極端な偏見に陥ることは、仏教でも「中道を歩みなさい」として、諫めることになります。
いい加減とは少し違いますが、「なんとかなるさ」ぐらいで、今は目の前のやるべきこと、やれることに取り組むことが大切です。
もちろん、合格を祈念申し上げます。
川口英俊 合掌
お母さまの真意はどこにあるのでしょうか?
お母さまは、ゆきさんが大学院受験の失敗に苦しんでいる様子に心を痛めておられると思います。そして、「今度こそ失敗は許されない」と頑張っている姿はゆきさんの熱意を感じると同時に、あまりに自分を追い詰めている姿に痛々しさを感じたのでなないでしょうか?
お母さまとしては、ゆきさんの緊張感・焦燥感を少しでも和らげてあげたいという気持ちから、ご質問の言葉を言ったのではないかと思います。ゆきさんから見れば、私はあなたの御両親と同世代の人間です。私もあなたのご両親と同様、受験勉強に取り組む子供たちの姿を見てきました。親として、少しでも子供たちのモーチベーションを向上させ、同時にリラックスさせてあげたいという気持ちで接してきました。但し、激励や労りの言葉をかけてあげたいと思ってもいざとなるとうまい言葉が見つかりませんでした。そういう意味では、無力な父親でした。
お母さまの言葉の真意を確認してみましょう。確認すれば、「なんとか励まそうと思っても、無力な父親だった」私と同じようなものだったのではないでしょうか?
励ましの言葉ですよ
私の想像ですが、おそらくお母さんはあなたを励まそうとしたのだと思います。
励ます言葉はいろいろあります。
ストレートに、頑張って、という言葉。
聞こえはいいようですが、この言葉ばかりみんなから毎日言われるとどうでしょうか?
プレッシャーに押しつぶされると思いませんか?
これだけ応援してくれているから、絶対合格しなきゃと思いませんか?
時としてそのプレッシャーが、不合格だったらどうしよう、という大きなストレスとなり、鬱状態になでなって勉強ができなくなってしまうのです。
では、どうせダメでしょ(笑)、はどうでしょう。
これは本心では、もし不合格でもそれで人生が終わるわけではないから、リラックスして頑張ってね、ということではないでしょうか?
あなたにプレッシャーを掛けまいとして言ったのではないでしょうか?
お母さんなりの優しさではないでしょうか?
お母さんも少し言葉足らずで、あなたに誤解させてしまいましたが、それは汲み取ってあげましょう。
お母さんはいつもあなたを応援しています。
テストだけでなく、人生そのものを応援しているのです。
お母さんを安心させてあげてください。
たとえ不合格になっても、落ち込んだりせず、前向きに頑張るから、安心してね。と。
リラックスしてテストに臨んで下さいね。