hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

ペットの去勢手術で悩んでいます

回答数回答 5
有り難し有り難し 87

拝見してくださってありがとうございます。
現在、実家で猫2匹と住んでいます。

この度、猫の去勢手術を予定しているのですが、
そのことで大変苦しんでいます。
手術自体は、親はあまりしたくないようでしたが、私は
したくないけどしたほうがいいと思うというスタンスでした。

しかし、大変身勝手な話ですが、いざ手術が決まると、
常に日常生活の中で猫に申し訳ない気持ちや、不案な気持ちが
止まらなくなり、苦しいです。

猫は本当に私になついてくれていて、健気なその様子を見ていると、
私はあなたにとてもひどいことをするのに、と、涙が出てしまいます。

手術の理由は、結局私たちが飼いやすいようにするためです。
人間の社会で生活させるためにはどうしても必要な事かもしれませんが……。

猫にそのようなひどい事をする代わりに、一生この子を幸せにするという気持ちなら、覚悟も決まるかもしれませんが、私自身無責任ながらこの先猫が死ぬまで一緒に暮らすことはできません。
そう遠くないうちに独り立ちをしなければならないからです。

何もしてあげられないのに、去勢手術を勧めた罪悪感がつらいです。
ただ、手術を勧めた理由は、自分たちが楽をしたいだけでは
なくて、親と猫二匹が少しでも仲良く過ごせたらという思いもあります。

申し訳ありません。身勝手な気持ちですが、どうしても吐き出したかったのです。
この苦しい気持ちに折り合いをつけるにはどうしたらよいでしょうか。

大変に答えにくい質問ですみません。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 5件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

猫ちゃんとの縁を大切にして、生きていくより 他ありません。

動物を飼う時点で、人間の勝手です。
でもね、矛盾しながらも、人間は人間の世界で生きています。生きるために、生き物の命をいただいていますよね。奪っているわけだけれど、そうしないと私が生きていけない。人間は勝手ですが、そうして 恵みに感謝しながら、生かされていると受け止め、大切に この私を生き抜くことが大事です。

ペットを飼うのも、そう。寂しいから、可愛いから、癒しだから。理由はどうあれ、人間の暮らし(勝手に)に合わせて、ペットを飼う。
悩んでも、答えは出ないかもしれません。どちらの答えも、間違いじゃないから。正しいわけでもないかも。。。

あなたが猫ちゃんとの縁を大切にして、生きていくより 他ありません。

{{count}}
有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
このお坊さんを応援する

ネコちゃん愛をもっと高めてみては?

人権学習でハンセン病の患者さんが入院されていた施設を訪れたとき、一番心に刺さったのが当時ハンセン病にかかった方々が、隔離をされて去勢手術を強制されていたということでした。
ビデオを拝見しましたが、その男性が一番悲しかったのは去勢をされたことであったと。
この世に生命として誕生し歴史的にも生命の営みを長年ずっとつないできたのに、その生命を存続させていただけることを人間が勝手に奪ってしまうことって、本当はどうなのでしょうねぇ。
人間にもネコにとっては理不尽きわまりないことだと思います。
山ではイノシシ、シカ、クマを定期的に駆除しませんと、人間にも害が及びます。
ネコばかり繁殖したらどうなることでしょうか。
…シンクロしました。
私がもし超ネコ好きのネコラブ人間だったら「ネ申ネコちゃん党」を作ります。ネコちゃんファンタジーランドの建立を公約として掲げ、全国のねこちゃん信者に呼び掛けてネコ税、浄財、寄付を集めて無人島を購入し、ニェ🐾バーランドをつくってホーチミン。観覧車もジェットコースターもつくり、ネコに運転させます。
そしてネコちゃんは神聖な動物、神の使い「ネ申ネコ」だとしてまつり上げ、日光東照宮のネコちゃん像を聖地とし、新興宗教の教祖様になるでしょう。
結論:あなたたち猫ちゃん飼い主はネコ愛のレベルがまだまだ低いということです。
「去勢するくらいならあたしが新興宗教の教祖様になってネットで共感者を集めて、買ってあげるわ!無人島!」というくらいの精神がないなら買っちゃだめですって、ネコ。
現実問題として、住んでおられる地域によってはネコが増えても問題ないという場所もありますし、ご誕生寺なんてネコカフェならぬ「ネコ寺」です。つまち、ネコが大好きな人たちが集まるところでは、むしろネコは歓迎されているのですから、無理に虚勢去勢とばかり考えるのもどうかと思います。私がネコだったらたまったもんじゃありません。
ネコを飼うというのは、そういう責任があるということなのですね。
これを機会にもっと大きな観点に立つべく、物事、生命、他存在に対する人間の「わたくし・わたくし化」する心理を学んで、とらわれのない菩薩道、仏道を歩まれることをお勧めします。人間が人間の世界で人間のアタマで善悪を論ずることは苦しみから逃れられないのですから。
アナタと仏教との関りは今日これから始まるのですニャ🐾

{{count}}
有り難し
おきもち

愚かな私達には多くの命を守ることは難しい。猫だけではないです。毎日食べている肉や魚の命は?野菜の命は?はたまた女性の卵子や男性の精子の命は?みんなを守ることはできない。自分の命しか守ることはできない。いや、自分の命ですら守ることはできない。そのような私達なのではないでしょうか。
あなたの親や飼っている猫の今後の生活のために去勢が必要ならするしかないと思います。
猫は1回の出産で2〜6匹産まれます。また産まれて半年で出産可能になって、その後生涯で6〜7回出産できます。ですから、何らかの方法で避妊しないとどんどん増えていき、里親探ししても手に負えなくなるのは明白なのです。
あなたの生活、親の生活、それらを維持できる範囲で、可能な範囲で猫の世話をしてあげてください。そのために必要なら去勢も仕方ないのです。
そして、私達がたくさんの命を奪い、たくさんの命に支えられて生きていることに、懺悔と感謝の気持ちを忘れずに生きていきたいものです。
南無阿弥陀仏

{{count}}
有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
このお坊さんを応援する

繋がった心

中田師のご意見に同じです。全ては我ら人間の都合に依るもの。そこに矛盾を感じて悩むこと自体、自然な流れです。本当に悩ましい問題です。
犬や猫は古来から(あまり詳しくはありませんが)私達の生活に極々近いところで共存してきた歴史があります。特にここ日本では古代文明の頃から犬が生活の一端を支えてくれていた背景があります。「ペット」と言うと何だか「飼う側と飼われる側」のような相関関係が脳裏に浮かびますが、「家族、仲間」と言うと一生を共にする相手の感じがそこはかとなく感じられます。私は後者の方が好きな表現です。
何が正しくて何が間違っているか、矛盾だらけな世の中を、この「正義のモノサシ」でズバッと線引きすることは、はたして皆が望んでいることなのかどうか…。貴女とその子たち、2者間以外には測れない「何か」があると思います。その子たちの為を思って今の貴女ができる精一杯の愛情表現を、今後もしていっていただけたら、それこそが唯一の「絆」になって行くものと確信します。
私も猫は大好きでして。数年前を思い出し、熱く語らせていただきました。

{{count}}
有り難し
おきもち

現代は実に「背負い込んでる」人が多いと思う。 別に自分が背負い込まなくて...
このお坊さんを応援する

相手の嫌がることをしない

仏教の道徳の基本は、相手の嫌がることをしない、です。
(時と場合にもよりますが。)
ネコには、去勢されるとか手術されるとか、手術されたから僕(私)は結婚しても子供ができないとか、そういったことを理解する能力はないでしょう。
だから、去勢を嫌がりはしません。
相手(ネコ)が嫌がらないのなら、まぁいいと思います。
ただ、できるだけ苦痛のないようにはしてあげたいですよね。
ネコだって苦痛は嫌がりますからね。

{{count}}
有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

中田 三恵様

ご回答いただきありがとうございます。
もうすでに猫は人間の身勝手に巻き込まれていますものね
去勢するにしろ、しないにしろ、どちらにしても猫たちには大変な思いを
させることになると思います。
田中様がおっしゃる、猫との縁を、大切に、私にどこまでできるかわかりませんが、
はなれたって、一生会えないわけではないので、私にできる手段で、猫たちを大切にしていきたいです。
ありがとうございました。

TAIKEN 様

ご回答ありがとうございます。
猫がお好きなのですね!私も猫が大好きです。
猫たちと一緒に暮らすうえで、どうしたら一番正しいのか、確かにそれは答えがはっきり出てくるものではないように思います。
私のできる精一杯の愛情表現が絆になるというお言葉に少し気持ちが楽になりました。
それが、田中様のおっしゃる縁を大切にするということになるのではと勝手に思いました。
ありがとうございました。

丹下 覚元様

ご回答ありがとうございます
ハンセン病の患者さんのお話がとても心に刺さりました。種の存続という大切なものをできなくしてしまうことは本当に理不尽で残酷だと思います。
猫たちをそういう環境に連れていければよいですが、情けないことになかなかできそうにないと思ってしまうので、私の覚悟や愛は低いのだと思います。
私が猫でもやはりたまったものではないと思います。
猫が自由に暮らせる島があるのなら本当によいですね。
ありがとうございました。

聖章様

ご回答ありがとうございます。
今後の生活を考えて答えを出したはずですが、まじかになって、判断に迷いが出てしまいました。
本当にこれは必要なことなのか、やらなければいけないと思い込んでいるのではないか。
しかし、今後の生活で、未去勢で飼うのが不可能な状況になることを考えると、今の段階での去勢も正しいとも思えるのです。
結局は自分の生活を守ることしかできません。
ありがとうございました。

ですが、その中で、できる限りのことをしてあげられたらと思います。
ありがとうございました。

聖章様

途中に変にありがとうございましたが入ってしまいすみません。できれば、ないものとして読んでください。

願誉浄史 様

ご回答ありがとうございます。
やはり去勢をされたら猫もショックを受けるのではと思ってしまいます。
しかし、確かに結婚や夫婦などが猫にはないので、そこらへんを人間と同じに考えるのは少し違うかもと思いました。
ただ、手術自体は確実に苦痛だと思うので、できるだけ苦痛がないようにしてあげたいです。
ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ