hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

救いが無い宗教

回答数回答 5
有り難し有り難し 172

自分は仏教について全く詳しくありません。
しかし、仏教を辞めたという知り合いから先日こんな事を言われました。

一切皆苦、四苦八苦、諸行無常…
仏教は当たり前の事を言ってるだけで、何の救いも無い宗教だと分かった。
この世の中は抗えない事が多いから、諦めて受け入れて、死になさい。
そういう宗教だと分かった…と。

本当にそうなのでしょうか?
住職の方々の意見をお聞きしたいです。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 5件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

【涅槃寂静】

"仏教は当たり前の事を言ってるだけで、何の救いも無い宗教だ"
はい。まったくもっておっしゃる通りです。
たいていの人が喉から手が出るほど欲しがる<救い>なるものを仏教は与えてはくれません。

仏教の教えるバカみたいに当たり前の事を、ちゃんと当たり前に受け止められる者は、そもそも<救い>なんか求めんよ。

hasunoha.tenrakuin@gmail.com

{{count}}
有り難し
おきもち

【公認心理師】 【レンタルお坊さん】活動中。 とりあえず何でも相談して...
このお坊さんを応援する

自分の思い通りにするための宗教ではない。

自分の思い通りにしようとするところに
苦の根本原因があると教えるのが仏教です。
苦を無くすのでなく
苦を苦としないようにするのが仏教です。

{{count}}
有り難し
おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
このお坊さんを応援する

こんばんは。

類似がありましたので貼っておきますね。
https://hasunoha.jp/questions/49460

 そのお友達は、仏教に教科書があったとしたら1ページ目を見ただけの感がありますね。やめるのが早すぎです。

 過去の質問を拝読しますと、あなたは今難病にかかっているとの事です。病気の事についてはわかりませんが、質問の内容からすると治療は難しいのでしょうか。そんなとき仏教はあなたに「治らないなら断念してそのまま死になさい」なんて事は言いません。またおまじないで治そうとも言いません。例えばね、病気であってもあなたのできる範囲で「①善い行いをする(優しい言葉をかけるなど)②悪い行いをしない(人の悪口を言わない、嘘をつかないなど)③人のためになることをする」というのはできますよね。これを実行しましょう、というのが仏教の教えのひとつにあります。仏教は人間としてよりよく生きる、その生き方を示したものなのです。これらの行動をするのは気持ちの良いことです。気持ちが救われる事でしょう。

{{count}}
有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
このお坊さんを応援する

宗教を頭で理解しようとすれば哲学(思想)です。
哲学(思想)に「祈り」が加わるから宗教なのです。
たしかに、仏教は人として生きる為の指針としての教えはあります。
その教えを実行してこそ、生きた宗教となります。

誰に祈るのか、神仏の存在があるからです。
そして祈る力によって自らを輝かせる(努力する)ことができるから、自ずから運命の好転があり、それを救いと言えるでしょう。

{{count}}
有り難し
おきもち

日蓮宗のお寺で、名古屋市南区にあります。 ”お寺は生きている人のためにも...
このお坊さんを応援する

自分を救うのは、あくまでも自分自身

とよさま

仏教においては、自分を救うのは、あくまでも自分自身(自分の行い・業)次第となります。

仏教は、自分の行い(業)をより善くに調えるための頼りとなる教えと言えます。

そのため、真理に基づいて、より善くしていくための因縁(原因と条件)が説かれてございます。

虚無、悲観的に諦めてしまって、自分の行い(業)をより善くしていくことに何も努めないというのであれば、また同じような迷い苦しみの輪廻を彷徨うことになってしまいます。

実践哲学であるとお考え下さいませ。

川口英俊 合掌

{{count}}
有り難し
おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
このお坊さんを応援する

「仏教全般」問答一覧

良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

有り難し有り難し 9
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ