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震災を期に自分がおかしくなりました

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今回地震のあった熊本に住んでいる者です。

自宅が倒壊したので避難所で暮らしていますが、同じ避難民の自分こそが被災者であり尽くされて当然という態度。あれが食べたいこれは嫌だこれが足りない次はいつ来るのかという声。物資が足りないと叫んでいるくせに腐らせて捨てる大量の食べ物の匂い。数が少なく配布はできないお菓子やお駄賃目当てで何かすることがないかと声をかける子どもの姿。
知らない人と同じ空間でずっと一緒にいるストレス。私自身ボランティアなどを何もしない代わりに配給も何も受け取らず日がな一日ぼうと過ごすこと。思い出したようにコンビニで買い物をしては吐くまで食べて仮設トイレへ駆け込み、すべてもどしてはまた食べ続けること。すべてが嫌で仕方がありません。
どこにも行けずこれから先どうすれば良いか、避難所が閉まる今週の土曜日からどこで暮らすのか、考えなければならないのに全く考えがまとまらず気がつけば一日が終わっています。耳鳴りや眩暈がひどいからと寝れもしないのに横になって、Twitterなどの心無い発言や、楽しそうなツイートを見る度に理由もわからず泣いています。
なぜ若者が動かないんだという視線を振り切って吐いては、ライフラインが何ひとつ復旧していないため善意の人たちがプールから手で汲み上げたバケツで吐瀉物を流すことも申し訳ない気持ちでいっぱいです。助けてください。どうすればよいのでしょうか。


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お坊さんからの回答 9件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

私も熊本で生きてます!「同事」を生きる!

私も同じ熊本県内です!現在いつ来るか分からない恐怖を家族、親戚と共に毎晩逃げる用意をして眠れぬ夜を過ごしています。
今までに味わった事の無い経験をされ、現在はどん底の世界であり人々の本心があらわに見たり感じたり先行きが分からぬ不安で心が押しつぶされそう!
こんな心で当たり前の見方が出来る訳ないのです。

そこには、今までに見た事のない貪(むさぼ)る心が見え隠れしている。
この心は人には生まれてきた時から備わっていますが日頃は満たされた生活を送っている為出さなくとも生きて行けるし余裕もあり現代では出る事はすくないのです。

しかしこの日本では終戦後はこんな物ではなく酷い世界が繰り広げられていたんです。しかし今の日本があるのはこの時代を逞しく乗り越えて来たからこそ現在の豊かな時代があるのです。

今はまた苦の世界へ逆戻りましたが又必ずこの熊本も元に戻るのです。
どんな事があっても決して挫けず、悲しまず無理やりでも強い心で立ち向かう!

未来を信じて歩きましょう!

私も今現在書き込みをしている中余震が3度ありました!
怖いですよ!でも何かをしなければもし今にも命が無く成るかも知れないと思うと何かをして何を残さなくてはと思います。

貴方は貴方で決して今の心を大切に自分を信じて正しいと思ったらやり抜いて下さい。
其々に辛さは違えどもこの世は「同事」を生きる者同志なのです。

また辛い時は書き込みして下さい!
私で出来る事があるかもしれません。

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おきもち

レレレ

れれれさま
はじめまして、なごみ庵の浦上哲也と申します。

熊本地震で被災され、現在避難所で生活されているのですね。大変な災難に遭われたこと、心よりお見舞を申し上げます。よくご無事でいらっしゃいましたね、ご家族や周囲の方はご無事でしょうか。

極限の状態の中、避難所で繰り広げられるむき出しの人間性を目の当たりにし、苦しんでいらっしゃるのですね。平和な日常から一転した生活で、本当に苦しいことと存じます。れれれさんは今、精一杯がんばっていらっしゃるのですね。

プライバシーの無い避難所では、疲れていてもなかなか眠れないことでしょう。それでTwitterなどを見てしまい、より苦しい気持ちになっていらっしゃるとのこと。そんな状態では激しいストレスがたまり、嘔吐してしまうのも無理のないことだと思います。

れれれさんの今の仕事は生きることです。もどかしいかもしれませんが、なんとか今を生き抜いて下さい。善意の人たちは、ご自身も被災者かもしれませんが、被災者を助けるために動いていらっしゃるのです。申し訳ない気持ちになるかもしれませんが、今は甘えましょう。

なぜ「れれれ」と名のられたのか分かりませんが、昔のマンガ「天才バカボン」には「レレレのおじさん」というキャラクターが登場します。ほうきを手に、いつも掃除ばかりしています。

実はこのレレレのおじさん、お釈迦さまの直弟子のチューラパンタカがモデルと言われています。チューラパンタカは極めて物覚えが悪かったのですが、お釈迦さまからほうきを渡され、ただ「ちりを払い、あかを除かん」とだけ唱えながら掃除をするように言われるのです。

彼は師の教え通り愚直に掃除をし続け、いつしか悟りを得ました。賢いわけでも優秀なわけでもない、人の役に立っているわけでもない。でも自分に出来る小さなことを積み重ねて、彼は悟りに至ったのです。

れれれさん、今は何も出来ないかも知れませんが、ほんの小さなことでもご自身に出来ることがあるかもしれません。もしそれが見つかった時には無理のない範囲で動いてみて下さいね。そのためにも今はお体を大切に。

◎お礼拝読
お返事が来て、ご無事が確認できてホッといたしました。ご家族は関東とのこと、またそこで耐えねばならない状況とのこと、いろいろな事情がおありなのだと拝察いたします。
今はただ、れれれさんの身をお念じ申し上げます。

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おきもち

浦上 哲也
横浜市神奈川区で、新しく小さなお寺を営んでいます。 仏教の教え・浄土真宗...
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どうですか、鹿児島に来ませんか

今日から4,5日、あるいは1週間でも、いまいる避難所を離れて、鹿児島や宮崎、福岡へ疎開しませんか。
お寺であなたの受け入れをいたします。今いる避難所から離れられない理由がなければ、ぜひ。

※あなたは今の環境でこころやからだの限界を迎えています。
 あなたに必要なのは、気持ちを切り替えるとか、我慢することではありません。
 いまの環境から、一時的に離れることが大切です。

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おきもち

北海道の内陸にある浄土真宗の寺院を預かっています。法名(仏弟子の名前)、釋...
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気持ちを心の内から、心の外に座らせてみよう。

投稿して下さってありがとう。ありがとう。
人間苦しい時って、どうしても気持ちが内側に向いてしまいますよね。
まず、一度、これをご覧いただく中でゆっくり、ながぁーく深い呼吸をしてみてください。
スー … ハー …
スー … ハー …
悩んだり自分を責めてしまう時って、呼吸もちゃんとできないくらいに緊張してしまうものですよね。
自分も昔そういうことがあって、胃を悪くしました。
れれれさん。
「今はわたしは川なんだ」と思ってみてください。
何もできずに申し訳ありませんでした。
「ながれている川なんだ」と思ってみてください。
もうちょっと、もうちょっと、この濁流を超えれば必ず、流れていくんだ、と思ってみてください。
熊本を流れる白川も緑川も加瀬川も秋津川も御船川も、必ずいつか。必ず!海に辿り着いたり、雲になったり雨へと変わるんです。
変わって「ゆく」んです。
変わって「いる」んです。
さっきまでは、もっと悲しかった、もっとつらかった。
同じ様に思えるけど、それでも、変わっているんです。
息だって、吸ってます。はいています。
今 めのまえ を みてください。
あたりを見回してみてください。
ちょっとでも、悲しみ苦しみが3グラムでも軽くなっているかもしれない。
お日様が、暗い気持ちを少しでも暖かくしてくれるかもしれない。
人の声が、少しでも、れれれさんの孤独を埋めてくれているかもしれない。
みんなも同じ状況だから、すこしでも、同じ苦しい状況の中、自分を支えてくれているのかもしれない。
今日も、どこかの誰かが、なにしていいかわからないけど、何かに使って役立ててほしいと、何かが届くかもしれない。
それに触った時、そのものが冷たくても、それは人の温かさが染みているものかもしれない。
すぐには、すぐには、直らないかもしれない。
でも、川がちょっとずつでも、前に進んでいるように、心だけはどうか、停滞させないで。
止まらないで。
苦しい時悲しい時に、心を少しでも1ミリでも前に進めるように、もう一度、息を吹き返してみてください。
苦しい。だけど、心の内側に座らずに、目の前のことに、自分を座らせてみてください。
そこをじーっと見ていてください。
心の内側で座っているよりは、少し楽になれると思います。
ぜひ。また、お話ししましょうね。待ってます。

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おきもち

自身を見失なわないで。

れれれさん、地震災害、お見舞申し上げます。

私もできるだけの募金協力をし、今回私は現地には行けませんが仲間が明後日からボランティアに物資を持って向かいます。

災害の酷さに辛さが込み上げてくることでしょう。震災にあわなかった日本の他の場所を見ると、まったく違う幸せの生活を見て悲しむのも当然です。でも多くの人々が地震のために何かしなければと思っている人々もたくさんいます。そちらの方を見るようにしましょう。

人生は何があるかわかりません。昨日まで幸せだから明日も幸せとは限りません。だから毎日真剣に心を磨き生きないと大きな変化に対応できなくなります。大きな危機にその人の性格が現れます。災害の被害はそのものよりもその後の混乱だともいいます。いろいろ人間の嫌な部分を見ることでしょう。でもれれれさんは自分を見失わず、自身の正しい生き方を崩さず、まずはこの危機を乗り越える努力をしてください。もしストレスがたまり、どうしてもダメであれば、一旦被害地を離れましょう。そして心を休めて戻ればいいのです。もし他所にご縁がなければ私のお寺に来てください。寝床の場所ぐらいは提供できます。

もう少しすれば、復旧作業が本格的になり、行政援助サポートも始まります。これからの生活はその時に考えることになります。

大変ですが、今はがんばれ!災害に負けるな、と、厳しい声で応援します。合掌

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おきもち

★僧伽(お友達)になりましょう。一緒に仏教を楽しみましょう★ Email...
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できる事から始めましょう

大変な災害です。まだ地震が続いていますし気持ちが落ち着く間もありませんね。
精神的にもダメージが大きいと思います。
周りの目も気になるとは思いますが、落ち着いて次の避難場所を探しましょう。
職員などに聞いてください。

ボランティアなどは、もう少し気持ちが落ち着いたら、無理なくできる範囲で行いましょう。
助け合う事は大切です。
あなたにもできる事があるはずです。

ご両親や親戚は居ませんか?
居れば避難させてもらいましょう。
できる事から少しずつ始めてみましょう。
地震に負けないでください。

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私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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自分を責めないでください

れれれさん、はじめまして。

熊本の被災地にいらっしゃるのですね。余震が収まる兆しもなく、1時間おきに震度3以上の揺れが観測されているようです。お見舞い申し上げます。

さて、れれれさんはむき出しになった人間の欲に心を痛めておられるようです。
「被災者は尽くされて当然」「物資が足りないという一方で食べ物を腐らせてしまう」など、目の前で起こっていることをれれれさんが受け止めきれないでいるのでしょう。

それ故に、吐くまで食べてしまうのですね。
れれれさんは自分を責めることはありません。何もできない、避難所が閉鎖されたあとどうしたらよいのか分からない。これは、当たり前のことなのです。

誰かを頼ってください。
みな被災者だけれど、みな誰かを助けたいと思っています。ヘルプのサインを出すことは、何も悪いことではないのです。

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徳島県の高野山真言宗寺院で住職をしています。 本山布教師心得として自坊の...
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できましたらにて・・

れれれ様

どうか、心身ともに、まだ、hasunohaへとご質問ができます余裕がございましたら、何でも構いません。本問の続きでも構いません。どうぞご質問をなされて下さい。

今の貴女様の心情、ご家族様の心情、避難所の皆様の心情、また、苦しみ、悩み、私たちは、その場で、聞いてあげれることはできなくても、150名を超える回答僧侶が、このhasunohaを通じて、その皆様のお心、苦しみ、悩みに寄り添えることができます。

是非、hasunohaをもっと貴女様を主として頂きまして、利用して下さいませ。

今の貴女様が皆様のために何かできることがあれば、このhasunohaをどうか有効に利用して下さい。

日本中にもっと皆様の現実のことをお伝えできるかもしれません。

この度のことでの課題や反省を次へと活かせることになるかもしれません。

もしか致しますと、例えお一人だけでも、貴女様を通じて、どなたかの心の安心や癒し、救いになるかもしれません。

読まれておられる皆様に、それぞれが何かできることでの支援を訴えることができるかもしれません。

hasunohaを通じて、私たちも苦しみのただなかにある皆様に何か寄り添えることができればと思っております。

どうかhasunohaを頼りになされて下さい。

私もできることでのできるだけの支援に努めさせて頂きたいと思っています。このhasunohaでも。

日本中に、何かこのhasunohaを通じても、温かい支援の輪を広げられることになればと存じます。

どうか宜しくお願い申し上げます。

川口英俊 合掌

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おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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かける言葉も何ができるかも見当たりません。

れれれ さま

お辛い状況、hasunohaを通して拝見することができました。ありがとうございます。

震災を機に、理不尽な状況を強いられてしまっているのですね、かける言葉も見当たりません。
今、全国の関心は熊本に集まっています。みんなどうしていいかわからない、何かしたいと思っている人がたくさんいます。
しかしながら、被災状況の深刻さゆえに、物資やインフラの復旧等、思いはあれども届かない、先に進まない状況です。

お寺や僧侶、各宗派、教団のネットワークも全力を挙げて熊本の被災地に思いやモノ、ボランティアを届けるステップを踏んでいるところです。お互いに理不尽な苦しさに苛まれています。

恐らく、この苦しみはれれれさまはじめ、そこに置かれた人にしか理解できないレベルのことだと思います。遠くから、助けたい、力になりたいと思ってもまだ為す術が得られませんが、皆がそれぞれの場所でベストを尽くしている最中だと思います。その思いが届くまで、どうか諦めないでください。孤独だと思ったら些細なことでも、hasunohaに相談してみてください。一人ではないことを確認してください。

本当に、今の今、辛い状況に置かれていることに気持ちを寄せることしかできませんが、れれれさまに送れる、私なりの唯一の手段として、お声がけさせていただきました。1秒でも早く、現状より環境が改善されるようにお祈りしております。合掌

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おきもち

こんにちは。 埼玉県秩父市のお寺で住職をさせて頂いております、野村圭秀と...
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質問者からのお礼

たくさんの回答ありがとうございます。
ひとつひとつ大切に読んでいます。皆さま私の家族までご心配くださりとても恐縮ですが、家族は関東で暮らしているようですので心配いらないと思います。
私もどこかへ行けたら良いのですが、そうはいきませんのでここでもうしばらく耐えようと思います。

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