自己紹介
はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。
人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。
お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。
仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。
悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。
「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。
【回答について】
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回答した質問

念仏するから救われるのか、救われたから念仏か
毎回毎回法話を聞きにお寺参りをしていたおばあさんがいました。
ある日、布教師さんがお話を終えた後、おばあさんは布教師さんのそばに行きこう言いました。
「私はこの頃、南無阿弥陀仏の教え...

「わからない」という救い
なんだか怪しい方向になってきましたねえ…
しかし、阿防羅刹夜叉がここまで固執するのは、何かご自身の中でここにどうしてもはっきりさせなければならない問題があるからなのでしょう。
その問題を晴ら...

亡き人を案ずる私が、亡き人から案ぜられている
私としては、
たとえ「亡くなった家族(本人)の霊の成仏を願ってお坊さんを御呼び」いただいたとしても、そのためにお経を上げているわけではありません。
(もちろん方便として読経により成仏したとい...

どハマりですね(^^♪
①「お寺」というものは、必ず「宗教法人」であり、
「法人」ではなく「個人」で運営(経営?)は有り得ないのですか?
回答
あり得ないことはありません。多くの寺院は「宗教法人」でしょう...

悪口という斧
お釈迦様は
人は生まれながらにして口の中に斧を持っている。人は悪口を言うことでその斧により自らを断つのである。
と、おっしゃります。悪口は相手を傷つけているようで、言った側も傷ついて...

寒いねと
「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ。
俵万智
お寒い季節になりました。私は北海道の道南ですが、今朝目が覚めると屋根に雪が積もっていましたよ。
さて、...

わかんない
今まで死後から帰ってきた人は1人もいないのでわかりません。
しかし、人間の想像力とは豊かなものですねえ。
同時に、その想像したもので自ら怯えるとはつくづく愚かです。
でも、あな...

「釈尊」-煩悩に目覚めた人
いつも問答を大変興味深く読ませていただいております。
私は、お釈迦様は悟って煩悩がなくなったのではなく、煩悩を悟った。煩悩に目覚めたのだと聞いております。煩悩があることを気づき、煩悩の原因...

関係に生き、関係に育てられる
恥ずかしいことがありますか。お母様に数年間も会えなかったのは大変寂しく心細いことだったのではないでしょうか。
人間は関係存在です。関係を生きています。どの関係におけるあなたも本物のあなた。...

シンプルに
複雑に見える問題を本当に複雑にしないようにしましょう。
シンプルに。自分の気持ちを大切に。
どうしたらいいのかではなく、どうしたいのか。
一番の問題はあなたが彼を好きなのかどう...

仏教学を学ぶのか、仏の教えに自らを学ぶのか
こんにちは
私自身、hasunohaにおいて拝見したある禅僧さんの言葉を大事にしたいと考えています。
「お釈迦様は仏教を学んでなどいない」
ということです。
天台宗の教えって...

「厄」に振り回されない生き方
お辛い経験をされましたね。心にも体にもさぞご負担がかかったことと思います。
さて、ご相談の件ですが厄払いをして心が軽くなるのであればそれも一つの方法でしょう。
しかし実際には厄払いをしよ...

絶対の孤独に寄り添う仏様との出遇い
ご相談拝読しました。
仏説無量寿経というお経に
「身、自らこれを当(う)くるに、有(たれ)も代わる者なし」
という言葉があります。
人間は絶対の孤独だということです。私より苦...

「今」を楽しむ
ご相談拝読しました。
来るかわからない別れという「未来」に怯えるのではなく、大好きな彼女さんとの幸せな「今」を楽しんでください。
お坊さんの私が言うのもなんですが、私が大学で所属して...

それまでの私は死に、新しい私を生きる
これまでのご相談拝読しました。
結婚生活が上手くはいかないことがわかっていても、弁護士を通じての離婚であり、きちんと夫婦で向き合えなかったため、どうしていいかわからなくなっているのではない...

人間の知恵でどうにもならないことがある
ご相談拝読しました。恋愛における別れは大変つらいものですよね。
さて、
「彼との関係を少しでも好転させる為」の知恵ですねえ…残念ながらお話をお聞きする限り難しいのでは?と感じます。
...

ご心配はないかと。
ご相談拝読しました。
「赤い水が垂れてきた」ということにそれ以上の意味はないでしょう。
なにか不吉な印象があったのなら恐れることはありませんし、因縁めいたお導きのようなものを期待する...

縁起するいのち
これまでのご質問拝読しました。
輪廻転生・死後についてはこれまでもhasunohaにおいて様々な回答がなされていますので是非とも様々な領解に触れてください。タグでたどるか検索で出てまいります。...

言葉を尽くす
はじめまして、こんばんは。
ご両親がけんかばかりしているのは辛いですね。なにか伝えたいことがあるのに上手くできないのですね。
あるTV番組で浅田次郎さんという作家が
「言葉は汚れて...

許せなくとも、仏様の智慧により「認める」ことはできないか
大変難しい質問だと拝読いたしました。
おっしゃる通り、「許す」とは何なのでしょうね。
私もここhasunohaの問答で「許すことがあなたの救いになります」といった意図の回答をすることが多...