悲しい予感を初めて当てた日のお話をさせてください。
初めまして。
私は生まれつき霊感があるので幼い頃から不思議な体験談には事欠きません。
そんな私が毎年、今の季節になると思い出す出来事がおります。
当時、まだ小学2年生の私が人生で初めて経験した「悲しい予知」のお話です。
私の自宅の隣には祖母の従弟にあたる伯父一家が住んでいます。
そのお家のお兄さんやお姉さんも優しくて、私達やんちゃ盛りの兄妹とも遊んでくれました。
「和兄ちゃん」と呼びなついていたお兄さんは毎日遊んでいました。
宿題を孟スピードで終わらせ、おやつを握りしめて和兄ちゃんと遊びに兄妹仲良く外へ飛び出し、看護師の母が仕事を終えて帰宅する18時まで遊んでいました。
私に自転車の乗り方を教えてくれたのも和兄ちゃんでした。
花火や缶けりや鬼ごっこやサッカー…自宅下の小川で魚釣りやメダカ取りやバーベキューに焼き芋…。
幸せな楽しい記憶は今でも大切な御守りです。
私達兄妹は和兄ちゃんが大好きでした。
しかし、悲しいお別れは突然でした。
その日は何時も通り兄妹と和兄ちゃんと遊び、母が帰宅して家に帰る…そんな何時もの光景でした。
けれど、その日は綺麗な夕陽に照らされた和兄ちゃんを見ると、突然悲しくなり和兄ちゃんは2度と会えない遠い世界に行ってしまう…と、無意識に感じてしまい、和兄ちゃんから離れませんでした。
「お兄ちゃんはどこも行かないよ?しおりは明日はお母さんと病院に行くんだよね?帰って来たら遊ぼうね。」
…そう、優しく笑い遊ぶ約束をした和兄ちゃんはその日の夜中から朝方に自ら命を断ちました。
あの日は私はてんかんの治療の為に脳波の検査を受けている最中に夢をみたのです。
真っ暗闇の空間に居ると、和兄ちゃんがいました。
悲しそうにニッコリ微笑み、手を振ると光の中に消えていきます。
家を出るときに和兄ちゃんを見掛けましたが、普段は優しい母が強い口調で私をバス停へ促すんです。
後から聞くと、あの時に会った和兄ちゃんはこの世の人間ではないと気が付いたそうです。
亡くなった時間を考えると…あれは…。
検査が終ると、祖母から連絡が有り折り返した母は和兄ちゃんの命が終わった事を告げました。
今でも誰かが亡くなると知らせは有りますし、予知夢を見ます。
人の寿命は、どれだけ大好きな人でも変えることは出来ない。
そんな事を今の時期に思い出します。
3日後に和兄ちゃんの命日です
有り難し 57
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