自己紹介
初期仏教というか仏教本来の教えを学びつつ、その在家信者のあり方から見た日本仏教、浄土真宗ということで活動しております。
先祖供養とか功徳回向とか、みんなお釈迦様が最初からおっしゃっていたって、ご存知でしたか。私たちも謙虚に堂々と日本仏教しましょう。
著書いろいろあります。『功徳はなぜ回向できるの?』、『お布施ってなに?』、『悟りの四つのステージ』などなど。
Amazonなどで検索してみてください。
2019年度より広島大学客員教授
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回答した質問

死隨念
仏教の修行法の一つに、死について観察する死隨念があります。
誰でも必ず死ぬ、私も必ず死ぬ、という、当たり前なのに何となくみんな避けている現実を正しく冷静に思いながら生きる、特別な修行というよ...

深入りしない慈悲喜捨
大事故や大病を治すとき、医師のチームはまず患者の体が落ち着いて治りたくなるまで待って、体が治りたくなったら治療を始める、ということを聞いたような気がします。体が自分の体について呆然としていると...

使い分け
ヴィパッサナーは、まず、心身をリラックスさせてから行います。トイレを済ませ、空腹でも満腹でもなく、なるべく静かな環境を選んで、どっしりと座る、三時間でも四時間でもそのままいられるような状態を作っ...

死後のこと、生まれる前のことまで含めて、総合的に見守って
病院学級とかでこの世のことを学ぶのはもう置いといて、生きるとはどういうことか、死とは何か、死後はどういうものか、生まれる前はどうだったのか、など、学校では全然教えない大事な内容について、調べたり...

世の中を超えることに挑戦してみては?
釈尊は、最初は、世の中でうまくいっている、恵まれている人々を弟子にしました。彼らは徳にあふれていて何事も順風満帆で、世の中に飽きていて、もっと何か挑戦できるものはないかと探していました。
そ...

「苦の見方」
というタイトルのスマナサーラ長老の本が出版されています。そこに書かれていると思いますが、少し私なりに付け足すと……
「一切皆」は、間違いです。般若経などの漢訳の時に間違えたというよりは般若経...

われ正しい。ゆえにお前が間違い
と、人は考えがちです。
自分の意見が自分は大好きなので、別の意見やそれを持つ人を、嫌います。しかしそのような意見は欲という煩悩です。
自分はこのような意見を持っている(好んでいる)が、別...

その人自身と属性
お気持ち、男の立場からですが、よく分かります。
男の方が異性を性的対象として見がちなことも事実だと思います。
農業に例えれば、男はどの田んぼにでも手当たり次第種をまいて、どれかがうまく芽...

よく学ぶか下手に学ぶか
初期仏教では、人間に生まれたのは、前世の業の中の良いものが出たから、それと別に、一生涯の中で前世の業の中の良いものが助けたり悪いものが足を引っ張ったりする、と、おおざっぱに見ます。それらは全部、...

お寺を変えるの自由です
憲法22条でしたか、信教の自由が保障されています。憲法は日本の最高法規ですので、宗教法人法にそれより強いことが書いてあるわけがなく、まして、一宗教法人(寺)が独自に「うちの檀家をやめてはいけない...

哲学科
は結構不人気で、これがある大学はもはや希少種で(しかし文系学問の根本なので旧帝大をはじめ置き続ける大学は多い)、文学部の中でも最も敬遠され、そのため入りやすいですね。私も哲学科出身です。根本だけ...

お盆と輪廻はもともと別の観念
お盆は、世界中の宗教にある素朴なこの世とあの世の観念です。生者の世界と死者の世界。行ったり来たり。そこで想定されているのは、この世と似たような人間のような生命がいる世界。畜生は想定されていないで...

怯えず、浮かれず、冷静に判断して行動しよう
太宰治が戦争中の方が生活や作品が生き生きしていて戦後はまたダメダメになっちゃったとか躁鬱気質だったのではないかとか言われています。
東日本大震災のように、非日常的な現象が起きると、人の気持ち...

生と死はセットなので
どちらかだけを嫌ったりどちらかだけを欲しがっても、もう一つがもれなくついてきます。
無常で刹那滅なので、すべての物事が一瞬しか続きません。生きられません。でも、ずっと続いています。ものすごい...

見方によって見えるものが異なる
目の見えない、しかもそれまで象を知らなかった人を集めて、これが象だと触らせてあげると、ある人は象は丸太のようなものだと思い(足を触ったのでしょう)、ある人は箒のようなものだと思い(尻尾を触ったの...

『餓鬼事経』(国書刊行会)を和訳出版した私から見ると、
遺骨は関係ありません。が、遺骨や弟さんに対するご家族の執着のレベルは、家全体に対して関係あるかもしれません。家族が暗くなって悲しんで後悔ばかりしていると、家全体が負のオーラに包まれ、霊が寄ってき...

では、世の中を超える道を探してみるのも一興では
仏教学という学問の一分野が、ちょっと自縄自縛状態です。
普通の学問は、現場で苦労して、では、と、原理や仕組みや新しいアイデアを学問で出して、これならいいだろうと発見発明して、また現場に持って...

私もスマナサーラ長老のものをお勧めします
『死後はどうなるの?』角川文庫で、輪廻とそれを超える悟りの構造がざっと分かります。
『無常の見方』、『苦の見方』、『無我の見方』という三部作が、もしサンガからなら今は新刊では入手しにくいですが...

初期仏教的には
「悟り」が最高の目的で、「浄土」というか天界への往生は、悟れなかった場合の転生先として良い場所に行こうという「救済」措置です。
東アジアに伝わった漢文の仏教では、中国でも朝鮮でも禅と浄土を一...

仏教的に言えば
執着と本当の望みの違いは、前者はただの煩悩・欲で、後者は自分の心を成長させるための意欲、と、分類されます。ただ、自分でもその違いに気づくのはむつかしいでしょう。
ギリシャ哲学で、異性に対する...