すばらしい教えがあってもそれを採用する姿勢がないと自分の我をやり続けるだけの人となる
お悩み相談08020659278
今月の法話
先の不安に悩まなくなる方法
看護師さん「大丈夫ですかー。」
じいちゃん「ぶえー。」
大きな声で看護師さんがおじいちゃんに話しかける。
看護師さん「これー、のどの麻酔のおくすりなんですぅ。飲まないでぇ、喉の奥にィ、溜めといてくださいねー?」
じいちゃん「あ˝ー!」
耳の遠いおじいちゃん。
胃カメラの麻酔中らしい。
中の声が丸ぎこえ。
「ぶえー。」( ゚Д゚)
どうやら胃カメラ用の麻酔液を飲んじゃってるらしい。
高齢者の胃カメラは大変だ。
「智慧子(仮名)は、
この病院の胃カメラは太いといふ…。」
私の人生における最大の試練の一つは「胃カメラ」である。
毎回思う。
もうドラえもんが完成していておかしくない程に科学は進歩しているこの現代に、がん手術もダヴィンチなど優れた技法があるのに、なぜ胃カメラのはあんなウナギみたいに「ふっとい」のか…。
( ˘ω˘)
毎回、死刑執行されるのを待つ囚人の心境である…。
👻
人は先のことにおびえる時、このような心理状態にある。
・まだ実際に始まっていないものを「オソロシア」なものとして思い描く。
・自分で思い描いた「オソロシアな光景」に自らビビる。
・その相手にしている「オソロシアなイメージ」は「実際の現実のこと」ではなく「自分の頭の中の負の思い」でしかないのだが、妄想したほうを真実と誤認する。
もし、皆様が明日の仕事に行きたくないとか、イヤな人間関係が待ち受けているとか、プーチンからカラオケに誘われたり習近平とプーチンと金正恩と4人で会談しなければならない時は、以下を読んで頂きグッジョブ(成仏)して多くの人々が救われるようなアクションをしていただきたい。
病院リアルドラマ
「私と胃カメラとアニサキス。」(BGM部屋とワイシャツと私)
(-_-メ)
その時の心境はまさに武蔵を待つ小次郎の心境のようだった。
病院で呼ばれるまでの順番待ちの時間の長いったら長いったら。
「…遅い! 武蔵(胃カメラ)はまだか…。」
まだか、まだか、と先を焦れば「心は今に住することがない」。
心が今に住さないということは、迷いなり。
なぜか。
ありもしないことを思い描くと…いうことを心がし始めていることだ。
浮足立つということだ。
現実離れをするということだ。
地に足がついとらんということだ。
それこそ人間の妄想の姿、煩悩の正体ではないか。
自分が自分の思いにビビっているだけなのだ。
動ずることなかれ。
ありもしないことをイメージして迷いを生むはわが心。
ありもしないことを思い描いてその思いの影響で揺れるもわが心。
震源地はどこか!迷い恐れることに時間を費やすならば自らの恐れの正体を探れ!
明日のことは明日になってみないとわからない。
どうしていまだ来たらざることを引き寄せて最悪の事態を勝手に想像して無駄に自分を苦しめるのか!
巌流島(病院)の戦いにおいて小次郎は「すでに自分に負けて」いた。
武蔵本人ではなく、自分の思いという👻お化けを相手にさせられていたのだ。
それも武蔵の術中にはめられてしまっていたのかもしれない。
両者どちらとも、いざ、出会うまでは本物の相手を相手にしてはいなかったが、ここで両者に寸分の違いが生まれる。
小次郎は実際の武蔵を相手にしてはいなかった。すでに小次郎は内なる別の、他方の、虚妄の武蔵を相手にしていたという時点において迷いの窮地に立たされていたのである。
いまだ現れぬ武蔵(胃カメラ・苦手とする案件)に対して、そこに居るわけでもないのに…
❝それ以上のもの❞を思い描いたのだ。
自らの念に苛立ち、自らの念が迷いの作用となり自ら不調、不具合を起こして心が安静から迷いへと転ぜられたのである。
小次郎は、武蔵に敗れこそはした。
今や歴史を超えて語られる壮絶な決闘であり、荘厳な死でもある。
だが、彼は現代のわれわれにある真理を遺してくれた。
それは、自らの想念ではなく、「事実をこそ相手にすべきであった」ということ。「事実をこそ相手にするべきであること」「最終的に相手にするものは事実だけしかない」ということを自らの死をもって説いてくれたのである。
試合に敗れた、勝った負けたではない。
人はいずれその生を終ゆるとは言え、今、自分は生きているのか。己を苦しめる迷いの心に打ち勝っているのか?制圧できているのか。人間が人間として本当にどう生きるか。どう己に打ち勝つか。巌流島の決闘とは、他人事ではない。人は生きていても己の迷いに負けている時点ですでに生きているとは言えぬのである。現実を見ていないからである。
👴汝がいくら迷いの洞穴にとどまれども、それでも今日も新たに日はのぼり昨日とは異なる風が吹いておる。
たとえ負けていたにせよ、それまでの功績・功徳を讃えるべきである。
「小次郎…!…破れたり!!」
(♯ ゚Д゚) !?(゜o゜;)
その時、小次郎は胃カメラを飲む前に自分の思いに敗れていた。
まだ来たらぬ武蔵(胃カメラ)に過剰に思いをそえて臆したか。
「ぶぇー!」
「力を抜いてくださいー。」
※小次郎…前に並んでいたおっさん。
がんばれ小次郎…
誰もが死を迎える。誰もが避けられぬそのことを授かる。
次は自分の番。
胃カメラ有段者(自称)の私は直・前・ま・で・胃カメラに対する思いを持ち込まなかった。
そこに現われぬ武蔵の影に心乱れることはなかった。
ただひたすらに「心を動かさない」修行をした。
心を動かさないとは外にも内にも動くことに影響・作用されない心を保持することである。
患者さんの「ぶぇー。」という悲鳴が時折、私の恐怖心をあおることがあっても、完全に「他人事」としていた。
「八風(悲鳴)吹けども動ぜず。」
「他人の苦しみ(ぶえー)は、わがことにはアラジン。」
「混同することなかれ。思いと事実は別物。」
この時私はこれらのマントラを念じ、今の真実を見極めた…!
「彼、いまだわが身に触れず。
不安や恐怖の正体は、ただ『臆』の一念なり。
無きものをあるがごとくに認めるゆえに 臆するなり。
想いは虚妄にして真実ならざるもの。」
※彼…胃カメラ
かくして、私は今だ口にしていない胃カメラは自身の妄想であることを看破した。
「丹下さーん。中にお入りくださーい。」
( ゚Д゚)クワッ
…機は、熟せり…!
私は従容として施術室に臨んだ。
今回も胃カメラがこの身に触れるその直前、その瞬間、その0.0000001秒前まで、胃カメラに対するネガティブな思いを寄せ付けることはなかったのである!
「マーラよ汝は破れたり!」
のこるは、今の現実あるのみ。
キラーン✨
( ゚Д゚)
はいー、力抜いてください。
「ぼぇーーー」「う゛え゛ぇぇぇー!」
完
魂と言うのはあなたの心の作用の事。
あなたの中のあなたの大事な亡き方を想う、その心を霊やタマシイと言うのです。
そこらへんに飛んでるものではないです。飛んでたら困りますでしょ?
チャンとし...
悟りを得た僧侶にご点検を頂きましょう。
その阿羅漢果はたった今、どんな味がしているか。
どこの何を認めて、阿羅漢果という様子か。
どこかに今、阿羅漢果らしい特別なにかがあるか?
認めるべ...
あなたが自分で自分を愛せて周りからも愛されるためにこそ、本当に原因を追究するべきでしょう。
プロフィールを拝見させていただきましたところ、冷静な自己分析ができておられるのですが、もう一歩踏み込...
質問:今までの嫌な自分を受け入れて、生き直すことは出来ますか
故意ではなかったのでしょう?
悪意があってやったわけではないのでしょう。
おそらく自分がわざとそれをやろうと思ってそうした訳ではなかったのではないでしょうか?
ならば、詫びるべきを詫び、今...
身近なものの中に一個だけ素敵な価値を見出せる力を身につけると価値観が変わって幸せになれます。そのレッスンをいたします。
実は学生時代、落ち込んで自殺しよかと思い悩んでいた時期がありましてね。考...
昔はどこにでも土がありましたから飼っている動物が死んでしまった時にゃ土に還したもんです。
ウチは祖母が動物が大好きで猫だけでも10匹以上飼っていました。
ニワトリも百匹以上いました。今日まで...
あなたは「無くなるのではないか?」という邪推に苦しんでいるだけです。
本来の無とは、もともとまっさらな純粋無垢な世界のこと。そこに対して自分の思いのペンキで塗りたくる(有化される)前、脚色され...
禅を学ぶなら悟りを得た僧から学ばないと無意味です。
悟ってない僧からは結局、授かるものがなかったです。
普通の人と変わらんわけですから。
私は曹洞宗大本山総持寺で10年安居修行して業界の実...
夢を見る生き方は禅ではありません。
禅とは、東洋の叡智。一言でいえば仏教のエッセンス、エスプレッソ。
「今を迷いなく生きること」です。
ちなみに、夢とは何かを禅風にお話しいたします。
「...
「ありえなくネ?」
修行時代に、この言葉が口癖だった先輩に洗剤「アリエール」を呈して笑いをとった丹下ざます。
エルサお姉さまの言う通り。妹のアナめはしょーもないのを連れてきて…!おまけにデ...
本当に喜捨したいお気持ちの額で十分です。
負担なく、気持ちよく納められる額でよろしいのではないでしょうか。
お寺ももともと「一枚〇〇円」などという規定がある訳でもありません。
ですが、誰も...
人間の心はもともといつでもカラッポ、本来無一物。
そこに、一縁が加わると、はじめて思いが発生する。
❝縁りて起こる❞
「縁起する」「縁起ぜられる」のです。
この道理を知るために、本当に、...
ある人がガスで自殺を試みたそうです。
せめてもの自分への最後ご褒美として、この世の最後の一服をしようと、タバコに火をつけた時…、ドカン!(引火)
病院に運ばれながら口にした言葉は「死ぬかと思...
我慢って、身心に良くないですね。
そりゃー、無理ですよ。
引用いたしますが、
1.途中で辛くなってそれに耐え切れず力尽きる
2.自分で我慢のしすぎと気付かず我慢しすぎて疲れる
だ、そ...
寂しいでしょう、寂しいでしょうね。
別れた後の一人は本当に切ないものですね。
うん、寂しいんだ今の私。と素直になってみましょう。
会いたい、会えない、じゃ、どうしよう。トコトン自分がどうす...
たった今の様子に目を向ければ、もうそれも終わったことです。
でも気にかかるは気にかかる。
まぁ、ざっくり49日を目安としましょう。
五月に鯉のぼりが上がるくらいまでには、あたらしい恋に出会...
おそらく、その会社はそういうコネがある人だけを利益させる会社であるというこってスよ。
坊さん業界ですらそういうコネが優先される所ってあります。ヤレヤレですよ。
よって、あなたの分析が冷静なも...
まず、人と会いたくないという事について。
他人さまというのは、居ながらいないようなものです。
意識した時だけ、心の中で❝現われる❞存在としてみてみましょう。
その相手を過度に意識しなければ...
曹〇宗の異端児?丹下と申します。
曹洞宗でもあまり知られていないことで、最近ではあまり言われなくなったのですが、道元禅師は自らの宗派を曹洞宗じゃ、曹洞宗じゃと強く標榜していません。
おそらく...
人生飽きるのはまだ早いです。
大きな建物、広い世界に住んでいながらも、心が小さければ、それらを小さく、つまらないもの、台無しにしてしまいます。
その「小さくする心」は何によって生まれるか。
...