2023/09/09結婚という欲望を捨てるべきか
ブッダは、欲望を捨てれば苦しみは消えると仰ったと理解しています。
私は4年間婚活をし、1年前に婚活をやめました。二人で会った人で数えるなら61人中61人に振られてきました。私に結婚が難しいことは理解しています。
ブッダの教えに従うならば、結婚したいという欲望を捨てれば私は苦しみから解放されるということになります。
ただ、本当にそれでよいのか考えています。
諦めることで将来後悔するのではないか、向いていないことから逃げるのが良い生き方なのか、とも考えるのです。
このような話をすると、「いつかいい人に出会えるよ」「結婚するかしないかは今決めずに、できたらするくらいがいいよ」などと言われます。
61人中61人に振られた人を好きになる人がいるのでしょうか、婚活しても結婚できなかった人が「できたらする」程度で結婚できるのでしょうか。
そもそも、なぜ結婚したいのかも、実は分からないのです。ないものねだりをしているのではないかとも思うのです。61人に振られたと申しましたが、そのうち40人くらいは私も振った人です。選ばれない分際で選んでいるのです。
また、結婚することで何をしたいのかも、分からないのです。私の個人的な悩みを解消するために誰かに結婚してもらっても、その人は不幸でしょう。
子供を欲しいと思いますが、それがなぜなのかも分からないのです。本能だからでしょうか。
このように考えると結婚という欲望は捨てるべきだという結論になるでしょう。
ただそうすると、世の婚活を否定することにもなるのです。「婚活頑張っています」と言う人に「そんな欲望は捨てろ」とは言えません。
ここに矛盾が発生しました。
そもそも欲望はなくてよいのでしょうか。ブッダへの挑戦状ともとれる発言ですが。
子孫を残したいという煩悩があるから生物は世代を継いでゆくのです。金が欲しいという煩悩があるから資本主義社会が成り立つのです。
私は結婚したいという欲望を捨てるべなのか、
欲望を追い求める人生と諦めた人生、どちらが幸せなのか、
こういうことを考えていること自体が、結婚したいという前提に立っていることの証左であることは自覚しています。
結婚という欲望についてお考えを伺えますと幸いです。
有り難し 26
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