鏡の中の女の子
私の祖母の家には古い三面鏡があります。
そしてその三面鏡には女の子が住んでいます。
おかっぱのような、なんというのでしょうか、明治や江戸、それより昔の子供のような髪型に古ぼけた引きずるほど長い赤い着物、そして目には執拗なほどベタベタとお札のようなものを貼っていました。
物心ついた時からいたその女の子を、私は姉だと認識してずっと仲良く過ごしていました。
その子が鏡の向こうから息を吹きかけそこに字を書いて会話をしていたのです。
恐怖などなく、むしろ守ってくれているような感じすらしていたのですが、三年前からその子の雰囲気が変わっていったのです
憂鬱そうにため息をついて足のあたりを撫でたり目のお札を撫でたりしていました。
心配して問いかけても答えてくれなくてやきもきしていたのですが
去年の夏のことです。
その子から久しぶりに筆談を持ちかけてくれたのです。
しばらくくだらない話をしていたんですがその子が急に言い出したのです
目がないから道が見えない
足がないから歩いて行けない
目をおくれ、足をおくれ
泣きながら何度も訴えてくるその子につい
目は片目なら、足は返してくれるなら
と返してしまいました。
そして、その日私は事故にあって片目を失明、一週間ほどどこも悪くなかったのですが足が動きませんでした
一週間たち、足が突然動くようになり病院を退院してから家の三面鏡を見ました。
あの子の肌は真っ黒になっていました
これはあの子が悪霊になってしまったということでしょうか?
それともあの子になにか悪い影響を与えるなにかがいるのでしょうか?
そしてあげたことに後悔はしていませんが私の目は元に戻ることはあるんでしょうか?
どれか一つでいいので回答お待ちしております
有り難し 17
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