2022/05/25前を向いて生きる為に
お坊様、はじめまして。
夫婦共働きの妻です。
結婚して7年程経ちますが、生まれ持っての障害で子供を授かることはできませんでしたので、養子を迎えるご縁がないかと夫婦で道を探して参りました。
様々な方とお会いし、お話を伺い、必要な訓練や手続きを経て夫婦で子供を迎えようと奮闘致しましたが、わたくしの両親の反対がネックとなり最終的にこれを断念する判断を致しました。
両親とは、対話を重ねる中で決して聞きたくなかった言葉も投げかけられ、これまで愛を注ぎ育んできてくれた両親か、迎えようとする子供かどちらか一方を選ぶしかない局面に至り、わたしは子供を捨てて両親を選ぶ事を決めました。逆を選ぶことが出来ませんでした。
両親は「良い判断が出来たね、子育てなどではない人生の御役目を果たせるね、これから前向きな楽しい人生になるね」と喜び以来数年が経ちますが、未だに全くその様に受け取ることができません。
他責せず、自分達の判断を背負いながら前を向こうと、子供を迎えていれば出来なかったであろう多くの事をしてまいりました。新たな交友関係を広げたり、旅行をし美しい自然や歴史に触れたり、美味しいものを食べたり、趣味の世界を広げたり、ゆっくりと読書をしたり、ひたすらに仕事に打ち込んだり。子育てに奔走する同世代の旧友が見たら何と気楽で羨ましいと思うだろうという日々です。
しかしそれら全てに一抹の哀しさが混ざり込み、迎えると一度は決心した子を見捨てた犠牲の上の愉しみなのだと思うと何をしていても虚しい気持ちが溢れます。何と贅沢不遜な、足るを知らぬ受け止めだろうと思います。しかし毎日が虚しく哀しいと感じてしまうのです。根気強く寄り添ってくれる主人にも申し訳なく感じます。
お坊様、どうすればここから前を向く事ができるでしょうか。お知恵をお貸し願えませんでしょうか。
有り難し 19
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