前にも後ろにも進めません。
初めて投稿させていただきます。
母と家族の折り合いがつかず、母と共に長く住んだ実家を飛び出して、7月の下旬から築30年の借家に住み始めました。暫くは生活環境を整える為の忙しさに紛れていたものの、糸が切れたように身体と心が動かなくなりました。母の経済的な負担を減らしてあげたくて、給料面の安定した会社に転職しようと動きたいのに、慣れ親しんだ会社の外に出るのが怖くて踏み出せません。以前一度今勤めている会社を辞め別の場所で働いたものの人間関係で挫折し出戻りましたが、もう2度目はありません。慣れた仕事に加え心優しい人達の居る場所を巣立つ覚悟が出来ません。それでもやるしかないのです、心では分かっているのです。しかし毎朝目が覚めればそこは見知らぬ土地、古い家屋故に生じる不具合や自分の不明瞭な将来への不安で涙が溢れて止まらず母に泣きつく様で。死にたいとすら思います。
知的障害を抱えた父との間に授かった私を、育てられる筈もない、今ならまだおろせると説得する周囲を1人で振り切り、それでも決意を固め私を産んでくれた母。慣れない環境、若い頃から足の悪い祖父、祖母、致し方ないとはいえ聞き分けのない父の存在に28年間耐え続け精神を患い、癌の治療を乗り越えてまで家族を一身に背負いながら私を献身的に育ててくれた、新しく道を歩み始めた大好きな母を支えていきたいのに、居心地の良かったあの家が、自分の部屋が忘れられません。いかに自分が支えられ、そして周りの人達に、何より母に依存して生きてきたかを実感しました。二度と戻れないなんて信じたくない、でも母は二度とあの場所に戻る事はないし戻る必要もない、幸せに暮らしてほしい、でも自分の大好きだったあの場所に戻りたい、戻れない。ストレスで1週間で5kg痩せてしまいました。生き甲斐だった趣味にも手が伸びません。身体がしんどいならいつでも帰ってくればいい、と実家の家族は言いますが、逆に高齢の祖父と祖母、稚拙な父を私が支えなくてはならないのに。その責任でも潰れそうです。もちろん実家の家族も家族に変わりはありません、ここまで自分を大切に育ててくれた存在です。どちらの家族も大切にしながら、きっと今が自立する時なんだ、自立しなくてはならないのに、二の足を踏んでいる自分の甘えた思考に涙が出てきます。どうか、逃げてばかりで甘ったれた私の、立ち尽くしたままの背中を押してください。
有り難し 6
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