あやふやにしてはならないこと
医療従事者らしからぬことに、医療従事者だからこそ、言えぬことがあります。
最近、立て続けに2度も「これはマズいだろう」という出来事がありました。
1つは、医療ミス。患者として治療を受けた際に、問診でちゃんとキシロカインで副作用が出ることを伝えていましたが、キシロカインを投与されました。
すぐに副作用が出る可能性が高い麻酔薬だったので、しばらく様子をみただけで、医師から「もう大丈夫でしょう」と言われ、私もヨシとしたのですが、自宅に帰った後に副作用が出てしまい…
病院に電話したら、受付の方に「次回の診察時に直接先生に言ってもらえますか」と門前払い。複雑な気持ちを抱えつつ、まぁ…次回言おう…とあきらめてしまいました。
副作用が出る=死ではないけれど、副作用が出る=死に繋がるケースがある、というレベルの医療ミスだったのだから、ちゃんと言わなきゃならないし、言わなきゃならない立場なのに、結局、言えませんでした。
もう1つは、こちらもまた患者として治療を受けている時に、これは精神科医としてあるまじき発言だ!と思ったのに反論出来ず、黙り込んでしまったことです。
精神科に精神科の治療を受けに行ったのにも関わらず、風邪を引いていたことに対し、「生活保護を受けている訳でもあるまいし、(暖房器具を)買え!」と言われました。
先生の言い分では「一万円もあったら、電気ストーブぐらい買える!」ということでしたが、私の家は、暖房器具に一万円もかける家庭ではありません。数千円の石油ストーブを使い、壊れたらまた数千円の石油ストーブを買う、それまで我慢という家庭です。
確かに、生活保護は受けていませんが、どちらかと言えば貧乏で、家がボロボロでもなかなかリフォームをするような余裕もなく、年金生活者の両親と一緒に節約、節約と仕方なく節約を楽しみながら生きている感じです。
なので、一万円の電気ストーブなんて買えませんし、例え買ったとしても電気代が怖くてよう使いません。
以前、同じ大学病院に勤めていた同僚なのですが、こういう言い方をしては何ですが、生活レベルが違うのです。私の家には、私の家の事情があります。
恵まれた人生を送れている人なんて、ほんの一握り。
一患者として、私の感じたことをに伝えなければ…と思いますが、言えない自分が歯痒いです。
お坊さまは、言うべきことは言えますか?
有り難し 28
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