母の死に対し、自分が憎い
母を亡くしました。
癌でした。
既に全身に転移をしており、長くはないとは言われていました。
最期は転移した場所が悪く、発見が遅れたこともあり真面に話すこともできぬままの別れとなりました。
感染症予防のため最期の入院の、約2ヶ月間は面会が制限され、非常に寂しい終末期を過ごさせてしまったと思っています。
病院側ならびに看護師のお計らいにより、泊まり込みにて死目には立ち会うことができましたが、やはり、寂しい終末期には後悔の念しかありません。
母にはもっと笑っていて欲しかった。
非常に辛い結婚生活を送り続けた結果がこれでは浮かばれない。そう思ってしまいます。
父と母とは所謂できちゃった結婚です。
父は結婚後すぐに心を病みました。
母に癌が見つかった後は病気を自己責任と突っ撥ね、治療費は出さぬの一点張り。買い物依存症になり、湯水の如く金を使い不要なものを買い続けました。
治療費は母の貯金と私の貯金とを切り崩すことでどうにか繋いでおりましたが、十分なことは出来ずじまいでした。
生前母が「もっと笑って生きていたかった」と言っているのを聞いたことがあります。
少なくとも私が生まれなければ、父と一緒になることも強いられず、母はもっと笑顔でいられたでしょう。
母の力にもなれず、癌を早くに見つけてあげられなかった私が伸う伸うと生きていることが憎い。恨めしい。
もう母は美味しいものに感動もできません。
綺麗な景色を目に焼き付けることもできません。
もう笑顔にもなれません。
自分の生きていく意味や、生きてきた意味のないことに震える私が、ただ憎く、ただ恨めしいだけです。
有り難し 14
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