2023/02/02祖母をさらりと憎むには。
3週間ほど前に、精神科長期入院中の叔母(独身)の後見人を引き受けるかどうか、迷っている、とのご相談を申し上げました。
ひとりで負担を抱え込まないように、とのアドバイスをいただきましたが、その後、関係者間に共同後見を引き受ける人がおらず、結局のところ、私一人で担うか、専門家(弁護士)に一任するかの二択になっております。
引き受ければ、原則本人が亡くなるまで制度を利用しつづけなければならず、また、余程の事情がないと、後見人を辞任出来ない、アリ地獄のような状況です。
ところで、叔母二人が独身で、祖母の没後、精神的にダウンした背景には、終生子離れせず、無意識のうちに彼女たちを支配した祖母の存在があると思っています。
入院中の叔母は、祖母の生前から「マミちゃん(祖母のこと)死んだら私も死ぬの」というくらい、祖母に依存していました。
祖母は極度に心配性で、私にも、顔を合わせるたびに「悪い人が多いから気をつけなさい」(しかし具体的にどう気をつけるべきかは言及なし)という人でした。
亡くなったときには、「みんな仲良く」という書き置きが出てきましたが、そんなのより1億くらい残してくれたらよかったのに、と思ったことを思い出します。
祖母は若い頃、師範学校に行って、教師になるつもりだったらしく、そのまま生涯独身で、女学校の先生にでもなっていれば、私がこんな目に遭うこともなかったのに、と思わずにはいられません。
祖母への恨みつらみをさらりと流せるほど達観していないのですが、死後二十余年を経てなお悪影響を及ぼす祖母をさらりと憎めるくらいの境地には至りたいと思っています。
その心構えについて、お上人方のお考えをお聞かせ頂ければ幸いです。
有り難し 5
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