疑う
小学一年生のときです。当時仲の良かったAちゃんは、いつも一緒に遊んだりしていました。
しかしAちゃんは、私の物を勝手に家に持っていってしまったり、私と遊んでいるときに他の子を誘ってその子ばっかり遊んでしまっていたりしていました。
その度に私はいつも母の胸の中で泣いていました。
良いところもあるけど、モヤモヤが積もっていく感じでした。
そして、事件が起こりました。
給食の時間、私のデザートが無くなっていることに気付きました。
それを知った男子は犯人探しを始めましたが、私は犯人探しに興味がなかったため
給食を片付け、教室をでました。
そして教室に帰ってくると、2人の男子がAちゃんが私のデザートを食べた、と
言ってきました。
私がそれは本当かどうか本人に尋ねてみると、食べたかもしれないと言いました。
ここで私は今までの我慢が爆発してしまいました。私は怒ってしまったのです。
人や物に当たるとか、そういったことはしていませんが、地団駄踏む感じに怒ってしまいました。
それを見かねた先生は私を図工室に連れてき、人を疑ってはいけないと叱りました。
その先生は私のことをとても可愛がってくれた先生なので私は凄いショックを受けました。
そしてその先生は私の親に電話すると言いました。その後も私は教室で疑ったことで叱られ、私は下校時にはヨロヨロしていました。
私はその出来事で自分は悪い人間だと、嫌われる人間なんだと思いました。
しかし結局、先生からの電話はかかってこず、私はAちゃんに謝りました。
しかし、私はAちゃんとは合わないかもしれないと思い始め、Aちゃんと距離をとるようになりました。
今はたまに通学途中にAちゃんに会って、
一緒に登校しています。
しかし、この事件があることで私はAちゃんには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
疑ってごめんなさい、傷つけてごめんなさいとその子の顔を見るたび思います。
私はその子とはどう関わっていけばいいのでしょうか。
有り難し 5
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