私は、小さい頃から、周囲の人と人間関係を築いていくことに抵抗があり、煩わしいものというネガティブなイメージを抱いていました。 心を許せる仲の良い友人は数人いますが、 誰とでも広く浅く接するということができず、 その場限りではやりすごせても、 居心地の悪さや疲労感を感じて自己嫌悪に陥っていました。 その一方で、大勢で楽しそうにしている人が羨ましくもありました。 学生時代は、人見知りの性格だから仕方ないと自分を納得させていましたが、 社会人になり仕事の悩みから様々な本を読むようになりました。 そして、自己肯定感が低いことが、悩みの根本的な原因であると気づきました。 これまでの生き方を振り返ったとき、何かを純粋に楽しむことにどこかで罪悪感を感じていました。 頑張らなければ認めてもらえない、 強くならなければならない、という思い込みがありました。 どんな生き方が自分にとって幸せか、ということを考えたことがありませんでしたし、 また、自分が「この人なら信頼できる」と思った人でないと、 話してみよう、交流しようという気になれません。 おそらく、肩書きや学歴を重視する父親と良好な親子関係をつくれなかったことが原因だと思います。 高校まで実家にいましたが、息苦しい家庭だったため、 家を出て一人暮らしすること、自立することを目標にしてきました。 このため、家庭をもつことにネガティブなイメージを持っています。 恋愛にも奥手で、男性から恋愛対象に見られることも苦手です。 しかし、周囲も家庭を築き始めている中、 このままの自分の価値観では孤独な人生を送ることになるのでは、と危機感を感じるようになりました。 世の中や自分をポジティブに捉えるには、どうすればよいのでしょうか? また、どのような心の状態であれば、「幸せ」と呼べるのでしょうか?