2022/12/17美、芸術を愛する心
私は十年以上前でしょうか、ずいぶんとこじらせニヒリズムにずっと苦しめられました。
生い立ちから、何でもかんでも疑って、ここにいる私の存在もよくわからなくなって頭の中ぐるぐる。
そんなあるときアメリカの芸術家が孤独に地下室でつくり続けた一連の作品と、その作品に捧げられたオマージュの詩の美しさに心を鷲づかみにされ、
この美があれば孤独で、否定されどおしだった人生も、たとえ人間存在に意味がなくてもいい、救われる、という思いを抱き支えになりました。
私自身、小説をはじめとした文学を学ぶ大学の創作コースで研鑽し、自分を、誰かを救えないかと思っていました。
そんななか、スマナサーラ師の動画を拝見していて師が文化、芸術の意味を問われて、私にとってはそれらは子供のおもちゃみたいなものという趣旨のことをおっしゃられました。
美にしても一つの執着、ということなのでしょうか?
芸術も、短期的に、ということなのかもしれないのですがその他の苦を紛らわすというか、得られない愛とか得られない社会的成功とかを相対化してそれらからの苦しみからは解き放ってくれるのでそこに固執しなければ歩いてゆく杖になるのではとも思うんですがどう考えたらよいのでしょうか。
有り難し 22
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