希望を完全に捨て去るには
全身が焼け爛れ、死ぬに死ねない苦痛を味わいながら生きる。
存在を祝福されず、自らの身を守る術の無いまま虐待される。
暴行。罵倒。過酷な労働。嗜虐。差別。
生きたまま腹から喰われる。引きちぎられる。潰される。
ただ歩いているだけで足を吹き飛ばされ、腕をもがれ、目を潰され、耳をそぎ落とされる。
知らぬ間に袋小路に追い詰められる。生き残れるかどうかは自分ではなく誰かが決める。
この世界に存在するありとあらゆる苦痛は、いつかは自分の身にも降りかかるという前提で生きています。
仮に今生において平和に終えられたとしても、次に与えられる意識ではどうなるか分かりません。
今生においても、最早平穏な生はどこにもないのではと思います。
痛みや絶望が避けられないものであるならば、どう生きればよいのでしょうか。
一切の希望を捨て、それでも生きていくにはどうすればよいのでしょうか。
今すぐにも破滅が訪れようとしているなかで、どうしたら正気を保てるでしょうか。
こんな世界で何を信じればよいのでしょうか、あるいは何も信じないほうがよいのでしょうか。
有り難し 19
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