2022/01/01「足るを知る」と「向上心」のバランス
明けましておめでとうございます。
全ての皆様にとって、健やかな一年となることを祈念いたします。
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「足るを知る」と「向上心」をどうバランスさせるかについて質問です。
■質問の内容
・人間の煩悩はキリがありません
・煩悩とうまく付き合うために「知足」が重要との理解です
・一方で、より良い生を営むには、「向上心」が必要です
・しかし「知足」「向上心」は、ときに相容れないように思われます
・そこで、両者の使い分けについて、ご意見を頂戴したかったもの
■質問の背景
・私は肉体や精神、能力等の向上(=欲求を満たせる自分に成長すること)を目標として努力してきました
・結果、自分自身や周りの人の幸せを実現できると考えてきたためです
・しかしある時、幸福度は上昇していないことに気付きました
・そんな時に「知足」の重要性に気付き、「向上心」との折り合わせについて強い興味を抱いたものです
・両者の使い分け方法について、下記2パターン考えました
■仮説①
行為の目的(相手のため/自分のため)で、以下の通り使い分けるべき
【良さそうな例】
A「相手のため」×「向上心」 (例)より喜ばれる仕事をしたい
B「自分のため」×「知 足」 (例)菜食で十分
【悪そうな例】
C「相手のため」×「知 足」 (例)今の仕事の質で十分
D「自分のため」×「向上心」 (例)より美味しい食事をしたい
■仮説②
・「知足」と「向上心」のバランスを考える必要は無い。
・自らの欲求を満たせる自分に成長する「向上心」が重要である
・逆説的だが、向上心(欲望)を満たした経験により「足るライン」を把握できるようになる
・肥大する向上心(欲望)を実現した経験が、「自らを満たさない、長く続かない」ことを体感させる
・知足は、頭で理解するものではない。体得させる必要がある
(例)お金をもっと稼ぎ、食事にお金をかける。結果、最高級の焼肉もファミチキも両方美味しいし、どっちも幸せで、(実は)どっちも大差ないことを体感する。
しかしずっと貧しいままだと、どうしてもやせ我慢での知足となる。「知足の習得」には、欲求を満たして「こんなもんか」という体験が必要不可欠。
お釈迦様が王子の頃に豊かだったことは、悟るための必須条件。。?
少し漠然とした問いで申し訳ございません。
どうぞよろしくお願い致します。
有り難し 63
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