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「仏教・お坊さん」を含む問答(Q&A)一覧

2023/06/13

親と罪と心の乖離について

いつもありがとうございます。大学一年生です。 最近、五逆罪というものがあるのを知りました。 もちろん、仏様を軽んじることや傷つけることはありませんが、一方で親とは昔から仲があまりよくなく、気の強い親のいうことに反発してしまうことがあります。 もちろん、言葉にして声に出したり、実際に物理的に罪を侵すことはありませんし、絶対にしないように気を付けているつもりですが、怒りが高まって心の中で悪態をついたり、心の中でNGなワード(4や刹などの言葉)を言いそうになりかけて、はっとそれがいけないことだと気づき言いかけてやめる。などの行為を繰り返しています。一番は家を離れ、自活するのが良いとは分かっているのですが、金銭的に余裕がないのでこうして悩んでいます。また、自分の中でも本気でそのような怒りを持っているか、自分でも分からないのです。親に感謝し、孝行をしたいという気持ちもある一方で、上記のような気持ちが時たま胸を過ぎり、自らの心の狭さと仏様へ背信的な行為をしていることに毎度毎度嫌になります。そもそも、ここにこうして相談をすることにすら葛藤がありました。「お坊さんに相談して、何になるだろう、お坊さんにこの悩みが分かるだろうか、お坊さんに納得のいく答えが出せるのだろうか」などの人を信じない、罪深い心と、「そのようなことを考えてはいけない、そのようなことを考えることは、善行を積み日々励んでいらっしゃるお坊さんの皆さんと我々のことを考えて下さる仏様への酷く無礼な罪深い行為だ」という善くあろうという心がせめぎあっていました。 仏様は、このような罪深く愚かな私でもお救いになって下さるのでしょうか? また、仏様へのお祈りとして、「南無阿弥陀仏」というお経を唱えるのは、どのように行えばいいでしょうか?なにぶん、特に宗派などはない家庭ですので…… そして、このような罪を懺悔し、悔い改めるためにお寺に通おうと思っています。 東京都内で、そのようなことを受け入れているお寺はございますでしょうか? どうか、ご回答よろしくお願いします。

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2023/06/09

般若心経(1)

 今更ですが、仏教の体系が「真理」として「般若経」、「真実」として「般若心経」、論理として「阿含経」でまとまっていると考えていますので、今度は「般若心経」の解釈を試みたいと思います。  「観自在菩薩」とは釈尊が如来になる前の尊称であると思います。  次の「行深般若波羅蜜多時」が菩薩が如来になった瞬間と考えられます。  「照見五蘊皆空 度一切苦厄」 がこの般若心経の結論です。即ち「空(正確には空性)」を発見して、悟りを開いたのです。  「舎利子 色不異空、空不異色、色即是空、空即是色」が第一のキーフレーズです。  「般若経」は「色即是空」だけですが、それは「真理」であって「色即是空、空即是色」が真実です。  色即是空の「空」が真実であれば、空即是色の「色」も真実です。しかし「空」と「色」は別物ですからこの「即是」は定性的な即是で、「物体」は総て「空」の集合体であるという意味です。  定量的にはそこに「縁起」が加わって「色」=「縁起」X「空」、「空」=「縁起」X「色」となります。  「色」は五蘊の中の身体です。身体はこの世限りの命ですから、科学の真実と一致するはずです。アインシュタインはe=mc^2の公式を発表し、広島、長崎の実験でこの公式が真実と確定されたのです。  e(空)=m(色)Xc^2(縁起)と対応します。  「受想行識亦復如是」  「受想行識」は通常総括して「心」と訳されてます。心も「空」で出来ているのです。

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2023/05/28

悪口を言われたお釈迦様のお話しの意味

周りで、悪口を言われたお釈迦様のお話しを読んだ人達で、この意味をどう取るか?という意見交換?がありまして… 何人かは、「悪口を受け取らない」という意味だと解釈しましたが、 「悪口を受け取らない」は死ぬまで自分を愛する覚悟を持てるまでは、受け取らないというのは難しい という意見もありました。 下記のように言っていました。 悪口を言われる、というのは 少しエネルギーが下がってる時に起きやすい エネルギーが少ないから、エネルギーの強いひとから悪口を送られてくるわけです だから、有難くエネルギーちょうだいしておけば良い 悲しくなっちゃう場合は 悪口を言われていることより より自分の深い部分を褒めまくる。 でも本当に大事なのは 世界中がどんなに私の悪口を言っても 私は絶対に私の味方だ! という覚悟を決めること。  気分で態度を変えず 「私は死ぬまで私を愛する!」 という覚悟を持つ! それが出来るまでは 「悪口を受け取らない」 は難しいと思う! この人の言っている事も、お釈迦様のお話の意味として合っているのでしょうか? お坊さんは、どのように捉えているのかお聞きしたく質問いたしました。 よろしくお願いいたします。

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2023/05/26

私の宗派は、選民思想の厭世主義?

 いつもお世話になっております。動画サイトで私の好きな、 リテラシーの啓発にも取り組んでいる、少しだけ破天荒な 科学者さんのチャンネルの動画を観ていたら、宗派名こそ 出しませんでしたが、 「この世はクソだから、自分たちは神様的な存在に祈って、天国 的な場所に生まれ変われる特別な存在だと思い込んでいる、 選民思想的な陰謀論者。つまり、異世界転生を本気で信じている んですよね」 と出演者さんが言っていました。遠回しに浄土宗のことを言って いるとすぐにわかりました。ショックでしたが、頷かざるを 得ませんでした。  前後編に分かれた、陰謀論に対する注意喚起の動画の、前編の セリフです。後編では、 「誰からも認められない人が陰謀論者になるのです。認めてくれる 人を見つけましょう。極論、人間ではなく、天の神様でもいい」 とフォローしてくださっていました。  なぜ浄土宗だと分かったのかというと、実際に、浄土宗の 寺院でたくさんそのような考えの人を見、浄土宗公式の チャンネルの法話でも、 「この世は苦しいことしかない、だから阿弥陀様に祈って、 極楽浄土に行きましょう」 ということしか言っていないからです。  お寺は本山でした。そこでお説教をしている布教師と、聴聞に 来ている信者は皆、 「他の宗派はろくでなし」 「他の仏や経、真言には利益がない」 「この世は汚いから、念仏だけして、お迎えを待つ」 などという考え方でした。怠惰な人たちだなあという印象でした。  これでは、誤解されても仕方がないよな、とも思います。  しかし、hasunohaでたくさんの(浄土宗含む)お坊様と 出会ううち、 「本山の人たちの言う事は、間違った暴論では?」 と思うようになりました。  確かに、この世は思うようにならないことだらけ…「苦」 だらけだと私も思います。  しかし、「死」や「苦」を意識し、世のため人のため、 「利他」行や「布施」行に、あらゆる形で全力で励み生きるのが、 仏教ではないか。そう考えるようになりました。  だとすると、「厭離穢土、欣求浄土」という考えは?先ほどの、 「この世はクソだから…」という思想になってしまうのでしょうか?  それとも、「この世を浄土にする勢いで」努め励もう、という ことでしょうか?  浄土宗は、選民的な厭世主義なのですか?ご高見を賜りたく 存じます。

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2023/05/24

仏教について勉強したいけど…

仏教について勉強したいです。 まわりに仏教について思ったことを話せる人もおらず、近所のお寺はお坊さんもいません。 仏教のやさしい本を読んだり、動画を見ました。内容については、わかったようなわからなかったような…毎回ぼんやりしてしまいます。 いろんなことをいろんな人が言っていて、さっぱりわからなくて、泣きそうです。 ここ数年、自分のキャパシティを越えることをまわりの人から望まれ、すっかり疲れきっている私は、とうていどうすることもできない…としょげています。 まわりから「こうあってほしいと望まれる自分」と、私自身が「こうありたいなと思う自分」が、心身ともにずれているように思います。 いつも適切なことができていたわけではないけど、自分なりに一生懸命やってきたつもりです。詳細を書くと長くなってしまうので、割愛します。 とにかく、今は疲れて、休ませてほしいという気持ちでいっぱいです。 お釈迦さまなら、こんな時私に何と言うだろう。そう思い、聞いたことのあるお経(般若心経)について調べました。 調べていくうちに、「みんな好き勝手なことを言うけど、あんまり気にすんなよ。何もなくならないし、何も増えないよ」と言われているような気になりました。 かなり曲解しているような気もして、不安です。 ここ以外でお坊さんの話を聞けるところがわからなかったので、質問しました。 まとまりのない質問でごめんなさい。不快な思いをされたら、申し訳ありません。 私のようなものが仏教について知るには、どんな方法が適切なのでしょうか…。 漠然とした質問ですみません。

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2023/05/14

仏教はその目的の実践以外何もない(完)

有縁  (南伝 相応部経典 12.23. 縁)  前略  比丘たちよ、そのように、無明を条件として行がある。行を条件として識がある。(以下同書式)識→名色。名色→六処(中略)愛→取。取→生。生→苦。  (ここまでは十二支縁起と同じ)  (続けて)苦→信。信→悦。悦→喜。喜→軽安。軽安→楽。楽→三昧。三昧→如実知見。如実知見→厭離。厭離→離貪。離貪→解脱。解脱によって煩悩を滅尽したと知るのである。  後略 (私見)  ここでは解脱への縁起を示しています。  特に厭離→離貪。離貪→解脱が重要です。  ここから「厭離穢土 欣求浄土」が派出したのでしょうか?  特に「穢土」の認識が重要です。  生を享けたとき、その継続には空気、水、食料が最低必要です。  空気と水は、とりあえず容易に入手できますが、食料を得るのが至難です。  端的に言えば、他の動物と同じく誰もが一生食料を得るための生活に終始しているのです。  植物だけで生活している間は比較的平穏ですが、人口が増大して、安易な栄養摂取のため動物を摂取する知恵を知ると、醜い殺生が始まります。  特に人間は知恵が発達しているので、他人の食料を得る争いが始まり、人同士やがては国同士の殺生も加わります。  今まさに穢土です。  直接間接を問わず殺生なしに動物の食料は得られませんから、総てが「悪人」にならざるを得ません。  殺生を避けるために「精進料理」が工夫されたのでしょう。  動物の味を知った凡夫には「精進料理」だけでは到底耐えられません。  法華経に「現世安穏 後生善処」という言葉があるそうですから、私は不満を持たぬよう「安穏」を優先して、既に殺生を犯した悪人が今更と、来世の精進を願って目をつむっています。  現世が「穢土」であるという認識を持てば、先ずは前進ではないでしょうか?  以上が「滅びた釈迦仏教」の「真実の教え」てです。 (完)

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