諸法実相は空
かってある宗教学者から「諸法実相は空」と言う仏教用語があるから諸法実相を他の意味で使ってはならないと言われましたが、私にはどうにも理解できません。
多分「諸法の本質は空」という意味だと思いますが、「実相」ではそのように受け取れません。
「相」は姿という意味で、一つの物が複数の姿を見せることだと思います。
実相に対比するのは常識的には「空相」でしょう。
般若心経に「諸法空相」とありますから、その対比だとすれば、「空相」が空で、「実相」も空ならば、複数の姿にはなりません。
「空相」が縁起で「実相(現実の相)」に変化したと考えるのが、妥当だと思います。
従って、「諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減」の対比として「諸法実相 生滅 垢浄 増減」(諸行無常)とすべきではないでょうか?
この仏教用語のためか、ある般若心経の解説に「我々が見ている現実の風景は空の錯覚である」と言われて唖然としました。
有り難し 15
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