人は生きているだけで尊いのか
自分は愚物です。
「例え傷ついてでも人との関わりを持ち続けて生きる方が素晴らしい」「何かを失ったとしても端から何も得られないよりずっとまし」近頃この様な価値観に触れることが多いです。昔から、そういったご縁に尽く逃げられる自分が情けなく、何だか追い詰められてる気分になります。元来それが私の理想の生き方でしたので、尚更それを無視できません。
また、悩みにも年齢に沿った次元があると思います。「恋人と上手くいかない」「仏教のここが解らない」「友人が羨ましい」「姑と上手くいかない」など、同年代の方は次のステージにどんどん進んでいるというのに、私の人生には何の発展もありませんでした。
というのも、私には知的なハンディキャップがあり、物事を記憶したり深く考えることが苦手です。これが対人関係でネックになっている上(軽蔑されるもしくは相手にされません)、勉強においてもなかなか知見を深められません。お陰で、私は「世間知らず」「取り柄がない」「思考力が無い」という評価をよく受けます。ごもっともだと思います。
自分が情けないです。薬や好きでもない煙草にすがってばかりです。
「他人との比較から煩悩や苦は生まれる」と仏教は説きますが、ならば自分より恵まれない立場の人と比較して「自分はまだましだ」と胸を撫で下ろすのも道にそぐわないのではないかと思います。その人はその人でちゃんと救われるべきです。
人はただ生きているだけでも尊いとは本当でしょうか。私にはそうは思えません。
有り難し 18
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