2022/03/10解脱
解脱は最高の「涅槃」から最低の「浄土」までレベルがあるようですが、日本の仏教は、目指すレベルに従って多宗派に分かれたようですね。
最初日本に齎された仏教は解脱の実践方法だったようです。
仏教の基本は真理の「般若経」、真実の「般若心経」、そして論理の「阿含経」で構成されていると思いますが、「阿含経」は南伝だったので、日本ではなじみが薄かったのでしょう。
これらを基本とする根拠は 金剛般若経の次のような記述に依ります。
説法の本質 「それはなぜか。スプーティよ。如来は真実を語るものであり、如来は真理を説くもの、ありのままに語るもの、誤りなく説くものだからである。如来は虚偽りを語るものではない。」
ところで、「阿含経」には解脱の処方迄示されています。
有縁 (南伝 相応部経典 12.23. 縁)
前略
比丘たちよ、そのように、無明を条件として行がある。(中略)愛→取。取→生。生→苦。 (ここまでは十二支縁起と同じ)
(続けて)苦→信。信→悦。悦→喜。喜→軽安。軽安→楽。楽→三昧。三昧→如実知見。如実知見→厭離。厭離→離貪。離貪→解脱。解脱によって煩悩を滅尽したと知るのである。
後略
如実知見→厭離。厭離→離貪、の意識が芽生えれば、 離貪→解脱、に至ります。
厭離は徳川家康の旗印「厭離穢土 欣求浄土」の事ではないでしょうか?
この世が「穢土」であることの認識が重要です。
これによって衆生は「浄土」、菩薩は「涅槃」を求めることになると思います。
有り難し 10
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