2024/01/28医療福祉従事者さんの燃え尽き症候群
いつもお世話になっております。私の訪問看護師さんが、
3人離任しました。病院の看護師長さんも性格が変わり、
退職しました。私の前任の心理士さんは、優しく寄り添って
ご助言をくださっていたのが、ある日突然防犯ベルを机に置く
ようになったり、
「友達が悪い人だったらどうするの」
「障害者は差別されて当然なのよ。歴史を見ればわかる」
などと言い放つようになりました。相談員さんの一人も、
冷たくなりました。
数えればきりがありません。これは「燃え尽き症候群」
という病気の症状です。
燃え尽き症候群には、三つのフェーズがあります。
1.情緒的消耗感
初期症状です。著しい疲労を感じます。
2.脱人格化
1に気が付かず、症状が進むとこうなります。症状としては
最も重く、気づかずに進むと、周囲の職員へきつく当たる、
障害者を人間扱いできなくなるなどの、攻撃的な人格になります。
3.個人的達成感の低下
「自分のやっていることは無駄である」と考えるようになります。
津久井やまゆり園事件の死刑囚も、燃え尽き症候群の脱人格化
だったと予想できます。彼も当初知人に対し、
「仕事は大変だが、障害者は可愛い。俺がいないと生きていけない」
と話していたそうです。
統計によると、医療者では20%~50%、介護従事者では
51%の人が燃え尽き症候群を経験しています。
何人も壊れて、何人も私の前から消えていく。日本人は
世界的に見ても真面目すぎる民族です。私たちのせいで
みんな壊れていくと思うと、耐えられません。死んでしまおうか
とすら思いました。
差別は恐怖から生まれます。自分たちとは違う、不健康な
人間に対して、人間は本能で恐怖を感じます。その本能に
抗い働いているのが、医療福祉者さんです。相当な負担です。
だから、私たちも、周囲に恐怖を与えない配慮が必要だと
思っています。身なりを整える、言動行動を慎ましくする…
アニーサリバン先生は、
「障害者は健常者以上に、厳しくエチケットを教えるべき」
と教えを残してくださいました。
障害者、患者として、私ができることは何でしょうか?
自宅の仏壇には、メスシリンダーに挿した青い花(青は医療者
への感謝の色)と分子模型を供え毎日祈っています。しかし、
祈るだけでは無意味です。
甘えではありません。立派な病気なのです。
有り難し 19
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