まず、事実から言うと海上自衛隊一般曹候補生の採用試験は”誰でも受かる”ような試験ではありません。年度によって倍率に変動はありますが、努力しないと合格できないことに変わりはありません。
おそらく...
昔、東京オリンピックとメキシコシティオリンピックで素晴らしい成績をおさめ「五輪の名花」と呼ばれた女子体操選手のベラ・チャスラフスカさんという人がいました。
彼女はインタビューで「あなたはなぜあ...
私の寺でも、引き継がれる方がいなくなり供養を依頼された雛飾りを何組かお預かりしたことがあります。
立派な雛壇は、お父さんお母さんやお祖父ちゃんお祖母ちゃんの子孫に対する慈しみの心を形にしたもの...
「ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い」という有名な川柳があります。
ドイツの詩人ゲーテが綴りのGoetheを邦訳される時に、十種類以上の様々な翻訳のされ方をした事をよんだものです。直接的には翻...
過去世の行いの結果が今生の私たちの存在ですから、善行為も悪行為も含めてすでに清算済です。
もう食べてしまった料理に今更、調味料を加えることができないのと同じように、過去世で行った悪行の償いを今...
各宗派とも仏教を学びたい一般の方向けの情報発信を様々な方法で行っていると思います。
ネットで検索すると各宗派の公式サイトから、定期的に勉強会や法話会を開いているお寺のリストが参照できると思いま...
他人の言葉がショックなのは、他人の見方(自分へのイメージ)が自分が思っている自己イメージと違っていると思い知らされるからです。
「自分はこういう人間だ」と思って安定しているイメージが部分的...
小さな子供の頃は「大人は賢くて理性的で間違いなどしないものだ」と思って育ちますが、成長するにつれてどうもそうではないという事に気づきます。大人も愚かで感情的でヘマばかりしている事実を知って、シ...
私たち禅宗では「如常」(いつもと同じ)、「無事」(とくに変わったことなし)という事を大切にします。
昨日と同じ今日の務めを果たし、明日も今日と同じ務めを果たします。
ところがこの「いつもと同...
人間は、周囲の出来事を「丸ごと」解釈したいという性向があります。
そのため、実際には関係ない出来事でも、時間的に近かったり、位置的に近かったりすると、関連しているかのように錯覚しがちです。
...
質問:興味本位でしてしまったことから、不思議なことが起きています
(1)「薪は薪の法位に住して、さきありのちあり」の「さきありのちあり」とは、どのようなことを言っているのでしょうか。
薪は薪として存在するべくして諸々の因縁の中に存在しており、しかも...
おっしゃる通り、妻帯が日本仏教の僧侶を「本当に僧侶なの?」と思わせる最大の問題です。
仏教者の妻帯という例はネパール仏教の一部宗派にもあるそうですし、韓国仏教にはお寺の門前に事実上の奥さんの家...
法華経の観世音普門品の中には観世音菩薩が様々に姿を変えて仏の教えを説くと語られています。
バラモンに帰依して教えを聞く者にはバラモンの姿で、ヒンズー教の神様に帰依して教えを聞く者にはヒンズー教...
ご実家から独立されて新たに一家を構えたお家でしょうか。
そうであれば、はじめてお寺とお付き合いをはじめられるにあたって、ご自身の得心のいく宗旨のお寺を新たに決められてかまいません。どうしてもご...
一般に先祖祭祀のための資産(お墓、仏壇、ご位牌など)はその祭祀を継承する人が単独ですべてを継承します。
法律上は、社会通念上適切と考えられる方であれば誰でも良いとされていますが、一般には亡くな...
よく「前世の因果でこうなった」という言い方をしますが、これは厳密には正しくありません。
生命は日々時々刻々に生滅を繰り返しています。そのあり方を決めるのが因果です。
この世にこのような姿かた...
仏道に入りたいと心に決めることを、発心といいます。
仏教の祖師方でこの発心を「歳が行き過ぎてるから無駄」と否定した方はいません。むしろ、人生の最後の日であっても発心すれば、その功徳は疑いようが...
誰でも自分のおかれた環境が大きく変化するのは不安なものです。
それをただ闇雲に恐れていても仕方がありません。
ご自分が「こうなるであろう」といくつかの場合を予測されているのであれば、それに合...
曹洞宗で出家得度されるのであれば、まず良い師僧を探されることをおすすめします。
得度させてくれれば誰でも良い、というような気持ちでいるととんでもない失敗をすることがあります。
蛇足ながら...
まず「大きなお寺の出張所」は、その出張所を設置しているお寺の宗教施設です。
ですから、たとえ「所長」さんといえども、お寺の管理者の許可なく第三者を同居させることはできません。
一般的にお寺の...
戒名は基本的に故人様の人柄や事績などを反映しながら、一定のルールによって決ってきます。
ですから、血縁でなくても似たような条件があれば、戒名も似てくる可能性があります。
またお坊さんによって...
人間は飽きっぽい生き物ですので、到底、未来永劫努力を続けることなどできません。
それは仕方がないことです。
継続は力なりと言いますが、その継続が将来どのくらい続くのか見当もつかなければ、人間...
「やり始めると、やる気が出る」
以前、あるイラストレータの方のツイートで拝見して、大変感銘を受けました。
見通しがまったく無くても、とにかく手を付けることでやる気が出てきます。
実際に私が...
人間はたまたま起こった出来事でも、自分の中の解釈でシンクロしたと感じたものは強く記憶に残ります。反対に、そうでないものは忘れてしまいます。
そういう積み重ねが「偶然とは思えない一致」という感覚...
他人は意見を言うだけでは変わりませんし、それぞれ意見を言うべき人も決まっています。
義妹さんに意見をしなければならないのは、ほしぞらさんではなく義妹さんの旦那さんです。
お嫁さんの側から...
何から何まで完璧に間違わないようにと思うと、その思いにエネルギーを取られてしまいます。
ご自身がお書きになっているように、今はまだ慣らし運転の時期だと思って、50%で合格ライン、60%で上出来...
聞く気のない質問はしないのと同じ事です。
今、あなたを苦しめているのはあなた自身の妄想が産んだ幻の声です。
ご自身でも「折角頂いたお答えもあるのに…」と書かれているように、どうしたら良い...
一度、堂々巡りの渦に入るとなかなか前に進めません。それは誰でも同じ事です。
確かに、急に思い切って抜け出すことは難しい事です。ですから、明日は今日よりも1mmだけ進むつもりで行動して見てくださ...
禅宗では直接、浄土も往生も説きません。
人は今生の因縁によって次の生命の形が決まって転生します。その先が、浄土真宗で説かれる浄土であるかどうかは、禅宗の教えの中では判断できません。
しかし、...
どのようなスタイルで先祖祭祀を行うかはそれぞれの個人の自由ですから、そのような形で呼ばれてやってくるお寺さんがいるのであれば、それはそれで良いでしょう。
ただし、そのようなスタイルで行って...
思考が論理的であることと人間性の如何は相反する事柄ではありません。
理論的な思考と高潔な人間性を持つ人もいれば、非論理的であり人間性に問題のある人もいます。
論理的な思考をしながら人間性は最...
俳優の杉良太郎さんは長い間、いろいろな慈善活動にうちこんでおられます。杉さんの活動を「売名行為だ。人気取りだ」と非難する声は常にあって、杉さん自身も最初は悩まれたとインタビューで語っていらっしゃ...
「自衛隊の大学」と書かれているのは、横須賀にある防衛大学校のことでしょうか。
いずれにしても、自衛隊員を養成する学校は、どこも一般の高校や大学とは時間割も学生さんの生活サイクルや自由度もまった...
無言電話をかけること自体を取り締まる法律は無いようですが、その結果、相手方に実際に被害が生じた場合には法律上の責任をとわれる可能性があります。
ご自身が先方を大きく傷つけたとお考えで、本当...
人は生きている限り、自分の回りから受け取る情報を自分の解釈のフィルターを通して受容することになります。
しかし、そのフィルターは突き詰めれば「自分はそう思う」という以上の妥当性を持ち得ません。...
今の感覚が果たしで悟りかどうか、まずよく吟味してみましょう。
何が悟りかという問題はとても難しいですが、ご自身の経験を対照して悟りを理解しようとするならば、例えば、次の本が参考になると思い...
私自身はお酒を飲めないので実体験ではありませんが。
阿川弘之の「軍艦長門の生涯」の中に下戸の水兵さんがウワバミのような古参兵に酒を強要された時の対処法が出てきました。
「飲めませんな...
婚活パーティを中心にされているように拝読しました。
友人知人に紹介してもらうとか、専門の結婚相談所など、他にもいろいろな道筋を試してみてはどうでしょうか。
婚活というと相手も一生の伴...
相手と再び関係を結んで、その後どうされるのか。
その展望があるのでしたら再会されてもいいのではないでしょうか。
ただ過去の経験への未練を捨てきれずに、ひょっとしたらもう一度くらいイイ事が...
「懺悔」というとキリスト教のことを思い浮かべるかもしれませんが、仏教にも懺悔があります。
仏様にお祈りして「これまで犯してきた間違いを懺悔します。同時に、他の人が私にした間違いを許します。...
両方やってもかまいません
一般の方が仏の教えに触れて、それを生活の中で実践したいというお気持ちが第一です。
その方法について、最初からあまり神経質になることはないと思います。
私は小学生の子供がいますが、算数のプリントの解き方などきかれることがあります。
小学生の宿題でもなかなか難しい問題もあって、あわてることもあります。
私は学校で算数、数学が苦手だったのですが...
ひとりで抱えこんでしまうと、悩みを悩みで打ち消そうするような苦しみの堂々巡りに囚われてしまいます。
実際に他の人に対面で相談したり援助を乞うのは勇気のいることですが、同じ経験をしている方同...
作家の遠藤周作さんのエッセイに、次のような一節があったと思います。
「夜中に眠っていると、急に過去の失敗が思い出されて、うわーっと叫びそうになる。
そういう人こそ、私の本当の友だ。そう...
生まれて来なかったお子さんにも、本当は今生でお会いになりたかったことと、心痛お察しいたします。
ただ、悲しみに囚われいつまでも苦しんでいては誰の慰めにもなりません。申し訳ない、何か償いをし...
今年は例年になく良い映画が多い、ということですので、一緒に映画を見に行ってはどうでしょうか。
あなたの見たい映画に付き合ってもらったり、相手の見たい映画に付き合ったりすればいいと思います。...
希望をもって就いた仕事が思った通りのものでなかった、というのはよくあることです。
見込み違いに折り合いをつけて続けていくか、理想の仕事を求めて転進するか、いずれ決めなければならないのでしょうが...
「逃がした魚は大きい」ということわざがあります。
一度上手くいきかけて逃したものは、実際よりも素晴らしく思えてしまうものです。しかし、実際にはそれは自分がふくらませた幻なのです。
幻をふくら...
心配ありません。だいたい皆んなそうです。
今、回答している私自身も半世紀生きて、何かに本気で取り組んだ、と胸を張って言えそうな記憶がありません。
平均寿命の半分以上すぎて、今頃ようや...
「交差点で信号待ちをしていた。
青信号になったので運転教本通り左右確認、巻き込み確認をして、左折した。
ところが、信号機の柱の陰から人がひょっこり出てきて轢いてしまった。
私は守るべき交通...
ご質問のケースでは、②のはたらきかけの段階で区切りをつけ③以降の相手の反応を期待しない、というのが良いのではないでしょうか。
たとえば、植物の種も蒔いたすべての種が発芽するわけではありませ...
私たちは自分が子供の頃の事を忘れてしまうので、子供には子供の優先順位と流儀がある事を見落としがちです。
また、小さい子供のうちは毎日が未経験の事柄との遭遇のようなものですから、間違った事をして...
私たちは、何かにつけ過去の自分の言動について後悔してしまうものです。
その行為が善行為であると頭で分かっていても、その瞬間の自分の都合や周囲の様子で、ついしそびれることもよくあります。
...
信頼していた人に裏切られることは、自分の体が割かれるように辛いです。
しかし、その辛さに過剰に意味づけして、自分で自分を貶めてはいけません。
「自分だけが」という思いは、自分自身を貶めて周囲...
部活動が負担で学校生活そのものがおろそかになるのであれば、文字通り本末転倒です。
楽しく続けられない部活は辞めてもいいのではないでしょうか。
顧問の先生に相談して、よく状況を説明すれ...
質問:美術部部長です。部活を辞めたいと思うのですが苦しいです。
夜型の生活は次第次第に心身ともに疲れが溜まってきます。
疲れすぎると、どうしても自分自身や周囲への見方が後ろ向きになります。
疲れている時に、急に何もかも変えるのは大きなエネルギーが...
ご質問の文面からは相手の方の意図がもうひとつ読み取れないのですが、「辞めて他の職場を探せば」という言葉が「今の職場では収入面で厳しいから、辞めてもっと収入が良い職場を探してはどうか」という意味で...
曹洞宗で最も多く読まれている枕経は「佛垂般涅槃略説教誡経」です。
これは涅槃に入られるお釈迦さまが弟子たちに最後の説法として佛弟子の生き方を説いたものです。
このお経には極楽も地獄も出て...
結婚は人生の大きな慶事です。
誰もが心からお祝いしてあげたいと願うことと思います。
当人同士、両家同士が気にしなくても、お祝い下さるおじさんおばさんの方々が出席を遠慮されたりしては、お祝いの...
質問:主人の母が他界しました。息子の結婚式はどうしたらいいですか?
戒律は極楽とも地獄とも直結しているわけではありません。
戒律は仏弟子となって仏の教えを自分の生活の中で実践していくためのいましめとルールです。
プロ野球でたとえるなら、戒律は野球憲章とル...
同じ楽しみを共有するにも人にはそれぞれ流儀があります。
たとえば、同じショートケーキを食べるのにも、倒さないように端から少しづつ食べる人もいれば、最初にパタンと倒してから食べ始める人もいま...
ご心痛お察し申し上げます。亡くなられた娘さんのご冥福をお祈り申し上げます。
悲しみや苦しみが大き過ぎて対処の仕方が分からなくなると、人はせめてその理由を知りたいと思うものです。
しか...
質問:生後5ヶ月の我が子を失ってからどうしていいかわかりません
私がずっと若い頃、同じような気持ちになった時に読んで助けられた本がありますので、ご紹介します。
マルクス・アウレリウスの「自省録」という本です。
岩波文庫の神谷美恵子さん訳の版が手ごろで読み...
私たちは生きていく上でいくつも課題を持っています。それはその通りです。
しかし、それらの課題が全て解決された結果、死が訪れるわけではありません。
人は因縁によって生を送り、また因縁に...
嫉妬や蔑みの感情は、いつでも誰でも否応なく生まれてしまうものです。
人は自分自身や環境との関係の中で自分を支えていますから、自分を安定させている枠組みから外れた出来事や事物に出会うと、それを認...
なまけものさんとは性別も年齢も環境も違いますが、私も親に対して同じ感情を持つことがあります。
自分自身が子供を持つ年齢になってまで、どうして親にいつまでも半人前扱いされ、押しつけがましくあ...
相手は、生涯の伴侶として選んだ人物とこれから家庭を築いていくのです。
交際期間があるとはいえ、これまでは他人どうしだった二人が試行錯誤しながら幸福な家庭を作っていかなければなりません。
その...
お子さんのためにご自身の人生を大きく転換していこうというご慈愛の言葉に感銘を受けました。
ご質問の文章を読ませて頂いくと、すでに「どうすれば良いのか」「どの方向に進めば良いのか」という答え...
相手の方にとってご主人を亡くされた事は、人生の一大事であり、他人にはうかがい知れないほどのショックを受けていらっしゃることだと思います。家庭の中も外も大きく環境が変わって、なかなか落ち着くことも...
ニワトリは一羽がつつくと周りのニワトリもつられてつつきだす習性があるのだそうです。たまたま一羽のニワトリが別の一羽をつつくと、その周りのニワトリまでがつつきだし、ケガをさせたり、群れから弾き出し...
全力でやりたいことをやる、という元気の良い言葉にうれしくなりました。
私はもう平均寿命の半分を過ぎていますが、全力でやりたいことに取り組むための入り口にようやくたどりついたばかり、という感...
私は以前、社会学の研究者を目指して勉強していたことがあります。
子供の頃から本が好きで、大きくなるにつれて社会や文化の問題に触れたルポルタージュや紀行文を中心に読むようになりました。親が教員だ...
質問:お坊さん、好きなことができなくなったことってありますか?
まずは、お身体を治されることです。その他のすべてのことは、その後で良いでしょう。
真面目なご性格で、お仕事のことなど宙ぶらりんになっていることが気になっておられるようですが、お店への連絡な...
「相手を理解する」とは、一つには「相手の考えていることがわかる。気持ちがわかる」ということもあるでしょうが、もう一つ「相手のためになる」という面もあります。
ご質問の文章を読ませて頂いた限...